![]() |
平将門(903年?-940年)。平安朝を開いた桓武天皇の5世といわれる平氏の武将で関東が地盤。一族の中で土地をめぐる争いが常態化していたが、足元を固め声望のあった将門は小競り合いに勝ちつづけ、やがてひょっとしたことから常陸国府軍に大勝、上野、下野国を獲り北関東を支配してしまう。さらに上総、下総、安房、相模、伊豆まで手中にし、ついに「新皇」に即位する。天皇に対する新皇ということだろう。関東平野の中ほど、岩井に政庁を置いた。欲望がギラギラした武将のように思える。が、律令制度の下、機能しなくなった公家政治を打倒するため、馬上、関東平原を駆け抜けた武将だと海音寺潮五郎氏はいう(新潮文庫「平将門」)。人々からの信頼が厚かったようで、いまも、神田明神をはじめ関東の多くの神社で祀られている。 |
|