神奈川 鎌倉・北鎌倉
七里ガ浜から伊豆大島
武士たちの気分と禅宗
鎌倉幕府を戦い獲った武士たちの気分に禅宗は合ったようで鎌倉には臨済宗のお寺が多い。
北鎌倉の山あいの谷に沿って点在する円覚寺、東慶寺、浄智寺と明月院そして長寿寺、建長寺を日にちを割りながら訪ね歩くのはなかなか楽しい。
11月、北鎌倉は紅色や黄色に淡く染る。
馬列は19人。その氏名は以下(吾妻鑑による)/先頭は和田義盛ついで頼朝、その左加々美長清、右毛呂季光。その後北条時政、義時、足利義兼、山名義範、千葉常胤、胤正、胤頼、安達盛長、土肥実平、岡崎義実、工藤景光、宇佐美助茂、土屋宗遠、佐々木定綱、盛綱末尾に畠山重忠。イラストでは主要な5人を取り上げた
幕府創設と運営に働いた坂東の平氏
新築した幕府に入る19人は頼朝がこれまでとこの先で頼った武士たちである。その中に和田、畠山、土肥、千葉。岡崎、北条ら平氏が9名いた。
今回から、頼朝の幕府創設と運営に働いた坂東の平氏たちの話を書いていきたい。
坂東平氏の初めは誰だったのか。坂東で何をした「集団」なのか。
794年(延暦13年)、現在の京都盆地に第50代桓武天皇は都を開いた。高望王はその四世=曽孫(あるいは孫)にあたる皇族であったが、この人が臣籍降下つまり皇籍を離れ平朝臣高望(たいらのあそんたかもち)と呼ばれる人になった。寛平元年のことである。高望は息子たちと一族を連れて坂東に下向、上総の介として働いた。
この平高望こそが坂東平氏の初めだと言われている。9世紀の終る昌泰元年の頃だったという。
平高望は上総介として10年前後活動したようである。生誕・死没日とも不明な人だがおおよでいうと、800年代中頃に生まれ910年頃亡くなったらしい。
坂東は相模・武蔵・上総・下総・安房・常陸・上野・下野の8カ国のことをいう。上総国は現在の千葉県市原市あたりを中心にした国である。上総国分尼寺跡がある市原は国の中心であった。国分尼寺は第45代聖武天皇(701-756年)の代に建設されているが、平高望は創建から200年の後の国分尼寺を見ていたかもしれない。
また高望が亡くなった後、935年、平高望の三男良将の子の平将門が乱を起し坂東一円は戦場になった。俯瞰してみれば、大地を耕し実質的に土地の所有者になりながら荘園制度に胡坐をかく貴族と大きな寺・社が利益を吸い上げていく社会制度に不平等感をもつ新興地主の反乱であったろう。
新興地主には高望の子や孫が多くいたはずである。高望はそういう時代の中にいた。
解らないことが1つある。皇籍を離れるという生涯の大事を彼が決断した理由だ。次回はそれを書きたい。
秋色が映える北鎌倉
東慶寺 間口が狭く境内は坂、上って行くと奥行きが深い東慶寺は繊細に我々を刺激してくるお寺である。 |
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浄智寺 禅寺らしからぬ繊細な雰囲気の浄智寺 |
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円覚寺 |
足を延ばして鎌倉の秋を楽しむ
瑞泉寺 |
極楽寺 |
稲村ケ崎から見る晩秋の富士 |
円覚寺、長寿寺、鶴岡八幡宮、杉本寺、荏柄天神社、報国寺、
頼朝の墓(大木でしたが、切り倒されていたとの情報があります)、妙本寺
円覚寺、明月院、浄智寺、東慶寺、海蔵寺、源氏山公園、長谷寺、妙本寺、
安国論寺、鶴岡八幡宮、 鎌倉宮、瑞泉寺、獅子舞の谷、建長寺、浄光明寺
円覚寺、東慶寺、海蔵寺、安国論寺、大巧寺
海蔵寺、宝戒寺、安国論寺、安養院、妙本寺
11月の段葛
三ノ鳥居越しに八幡様を望む段葛の終点。装いを改めた風情の桜はくる年を待っているかのようである。
由比ヶ浜・材木座海岸の満ち潮引き潮
開催イベントの中止や延期がある可能性がございます。おでかけの際は事前にご確認ください。
【特別展】「<女優>から<妻>へ
ー生誕100年 高峰秀子という生き方」
2024年10月5日~2025年1月13日
休館:月曜日(10月14日、11月4日、1月13日は開館)、10月15日、11月5日、12月29日~2025年1月3日
料金:一般400円/小・中学生200円
<映画上映2024年11月〜>
■喜びも悲しみも幾歳月
10月29日、30日、11月1日、3日
原作・監督・脚本:木下惠介
共演:佐田啓二、田村高廣、有沢正子、中村賀津雄、桂木洋子、三井弘次
■永遠の人
10月29日、31日、11月2日、3日
監督・脚本:木下惠介
共演:佐田啓二、仲代達矢、乙羽信子、石浜朗、加藤嘉
■浮雲
11月12日、13日、15日、16日
監督:成瀬巳喜男
共演:森雅之、岡田茉莉子、山形勲、中北千枝子、加東大介、千石規子
■放浪記
11月12日、14日、15日、17日
監督:成瀬巳喜男
共演:宝田明、加東大介、草笛光子、仲谷昇、伊藤雄之助、田中絹代
■あらくれ
11月14日、15日、16日、17日
監督:成瀬巳喜男
共演:水木洋子 共演:上原謙、森雅之、加東大介、三浦光子、仲代達矢
■ジェーンとシャルロット
11月19日、20日、23日、24日
監督:シャルロット・ゲンズブール
共演:ジェーン・バーキン、シャルロット・ゲンズブール、ジョー・アタル
■枯れ葉
11月19日、21日、22日、23日
監督:アキ・カウリスマキ
共演:アルマ・ポウスティ、ユッシ・ヴァタネン、ヤンネ・フーティアイネン
■aftersun/アフターサン
11月20日、21日、22日、24日
監督:シャーロット・ウェルズ
共演:ポール・メスカル、フランキー・コリオ、セリア・ロールソン・ホール
■女が階段を上る時
11月26日、27日、29日、30日
監督:成瀬巳喜男
共演:森雅之、団令子、仲代達矢、加東大介、淡路恵子、中村雁治郎
■女の歴史
11月26日、28日、29日、12月1日
監督:成瀬巳喜男
共演:宝田明、賀原夏子、山崎努、星由里子、仲代達矢
■乱れる
11月27日、28日、30日、12月1日
監督:成瀬巳喜男
共演:加山雄三、三益愛子、草笛光子、白川由美、浜美枝
【鎌倉文学館】
鎌倉文学館は2023年3月27日から2027年3月31日(予定)で庭園も含め、大規模改修のため全館休館
【鎌倉市鏑木清方記念美術館】
■特別展
「あふれる詩情と浪漫
―鏑木清方と中澤弘光―」
会期:2024年10月26日~12月1日
開館時間:9:00 ~ 17:00
※最終入館は30分前まで
休館日:毎週月曜日(11月4日は開館)、11月5日
入館料:一般 450円/小・中学生 220円
【神奈川県立近代美術館 鎌倉別館】
■たいせつなものⅠ
―新収蔵作品展2015~2019
会期:2024年11月2日~2025年1月19日
開館時間:9:30 ~ 17:00
(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜(11月4日、1月13日を除く)、12月29日~1月3日
入館料:一般 250円/20歳未満・学生 150円/65歳以上・高校生100円
【神奈川県立近代美術館 葉山館】
神奈川県立近代美術館 葉山は2024年9月29日から2025年3月31日(予定)まで、改修工事のため展示室での展覧会を休止
■建長寺 宝物風入
場所:建長寺
開催日:11月2日~4日 9:00~16:00
特別拝観料:300円/お茶接待付き
※小中学生は特別拝観料無料
※別途通常拝観料(大人500円、小中学生200円)が必要
■円覚寺
宝物風入・国宝舎利殿特別拝観
場所:円覚寺
開催日:11月2日~4日 9:00~16:00
※最終日は宝物風入 15:00まで、
舎利殿拝観 15:30まで
国宝舎利殿特別拝観料:大人300円/小人100円
■北条重時墓前祭
場所:極楽寺
開催日:11月3日 10:00~16:00
■丸山稲荷社火焚祭
場所:丸山稲荷社(鶴岡八幡宮境内)
開催日:11月8日 14:00~
■写真供養感謝祭
場所:浄智寺
開催日:11月9日 11:00~14:00
■秋葉山大権現例大祭
場所:光明寺
開催日:11月18日 11:00~
(雨天、行列中止)
■紅葉特別参拝
場所:覚園寺
開催日:11月20日~12月10日
9:00~19:00(最終受付18時40分)
入山料:高校生以上500円/小中学生200円
■長谷寺秋の夜間特別拝観
場所:長谷寺
開催日:11月23日~12月8日
日没~19:00閉門(19:30閉山)
拝観料:大人400円/小学生200円
開催場所:長寿寺(山ノ内1520)
開催日:2024年10月4日~12月7日
10月4日~11月22日 金土日及び祝日
11月23日~12月7日 毎日
10:00~15:00(雨天中止)
拝観料:300円
■まんだら堂やぐら群 限定公開
開催場所:逗子市小坪7丁目
国史跡「名越切通」内
開催日:2024年10月19日~12月16日の土日月祝
10:00~15:00 ※入場は5分前まで
■吉屋信子記念館 一般公開
開催場所:吉屋信子記念館
開催日:10月、11月の土日、
10月、11月の1日~3日
10:00~15:45
■旧川喜多邸別邸 (旧和辻邸) 特別公開
開催場所:旧川喜多邸(鎌倉市雪ノ下2丁目)
開催日:2024年11月22日~24日
10:00~16:00
特別公開:大人400円、小中学生100円