桂小五郎(かつらこごろう:1833年-1877年)は「逃げの小五郎」といわれる。 逃げに逃げた小五郎その@「蛤御門の変」の直後、新選組に捕まり危機一髪という時、彼は「便所に行きたい」と言い、そのまま汲み取り口から逃げている。現在のトイレではそうはいかないが、糞尿まみれになろうと臭かろうと必死だった。 逃げに逃げた小五郎そのAそのあと彼は三条大橋の下で乞食をする。食べ物は愛妾幾松が橋の上から落としたという。そしてさらに追っ手をまいて出石城下まで逃げ、なんとそこで所帯を持ち子どもを作り、市井に紛れてしまうのである。 自分さえ生きていれば御一新は成就するということだろうか、ただ生きたいということだったのか、いずれにしても凄まじい。何年かして状況が圧倒的に好転、長州からの迎えが出石に来た。が、それが本物かどうかを確認するのになお数ヶ月かけたという。 |