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世界自然遺産 西表島

トビハゼ
石垣島の港から小さな船で西表島へ向った。
途中、いつもこうなのか早い流れがあり船は揺れた。1時間ほどして右手前方に鳩間島が見えてきたと思ったら西表島北部にある上原港に着いた。港から路線バス。すこしの平地。まばらな人家。頭の中がカラッポになる。やがて大きな橋の手前でとまる。

鹿児島県奄美大島から沖縄本島、八重山諸島にかけて孤を描く南西諸島の中では珍しく、西表島にはゆったり流れる川がある。浦内川だ。
橋の手前、浦内川の河口からシーズン中だけと思うが観光船が上り下りする。
発船場(下流船着場)で待っている間だった。足元で何かが跳ねる。水滴が跳ねてるのかと思ったが違った。水滴で濡れた岩壁にいるトビハゼ(だと思う)だった。あとで図鑑にあるトビハゼとこの時撮影したトビハゼとを比べてみた。素人目には間違いない。
船は浦内川を上る。マングローブが左手に生息している。右手には松などの在来種(?)の木々も多い。船長さんが、右手の灌木がおおっている一帯に人が入植していたこともあるとアナウンス。なにがしかの歴史がありそうだが、現在はうっそうとしている。
若いカップルが乗ったカヌーとすれ違いながら、船着場(上流船着場)に着く。マリユドゥの滝、カンビレーの滝まであがる登り口にある港だ。狭い。大部分の観光客はジャングルのような森の中を滝を目指して行く。
西表の夏
西表の夏
浦内川
浦内川
星砂の浜
星砂の浜

ピチピチ跳ねるトビハゼ
ピチピチ跳ねるトビハゼ
西表島・浦内川
2021年7月8日付けの「WWF JAPANのレポート」
WWFジャパンは沖縄県の西表島・浦内川流域を高い保全価値(High Conservation Value)のあるフィールドとした。そこでハゼ22種を確認した。ハゼの画像が載っている。
※その画像と我がトビハゼの画像は多くに一致点がある。が、掲載されたハゼはトビハゼとは書かれていない。発見、撮影した瞬間にトビハゼだと思ったことでもあり、ここで掲載する画像のハゼを暫定的にトビハゼとしたい。


浦内川
浦内川を上流に向う
浦内川
マングローブ
浦内川
上流に向う若者が嬉しそうに寄ってくる

星砂の浜
星砂の浜
星砂の浜
サンゴが波に当ってできた星型の砂がいっぱいに広がる浜。砂をすくうと星屑が手の平にのる。


竹富島

赤瓦屋根の町並みと水牛がひく牛車が醸し出す豊かさとのんびり感
赤瓦屋根の町並みがつづき格式の高さを感じさせる竹富島。1500年のオヤケアカハチの乱で琉球王国に敗れるまで独立した行政府があり、八重山諸島を治めていたといわれる。
石垣島の上に入道雲
石垣島の上に入道雲
屋根の上でシーサーが威嚇する
屋根の上でシーサーが威嚇する
その後も琉球王国の統治役場があったとされ町並みにその雰囲気が残っている。
オヤケアカハチは八重山を治めていた人の名で、彼は、すでに統一され琉球を治めていた尚氏の王朝と戦ったといわれる人ですべての島民に人望があったという。
竹富島は一時期、ディスカバージャパンといわれた観光資源開発が1970年代から推進された時期に、赤瓦屋根の町並みと水牛がひく牛車が醸し出す豊かさとのんびり感で有名になった。当時のエネルギッシュな推進力はない。が、今も水牛がひく牛車に観光に来る多くの人が乗っている。
竹富島の町並み
竹富島の町並み
水牛の引く牛車が通る
水牛の引く牛車が通る
コンドイビーチ
コンドイビーチ


石垣島

Activityの中核・石垣島
川平湾・グラスボートが出航
川平湾・グラスボートが出航
35年前、筆者は石垣島に初めて行った。石垣は最南端の市で八重山地方の中心。パイナップル畑がつづく大地という感じの石垣島を粗末な飛行場から走った。クルマのフロントガラスに張り付いくたくさんの蝶々をワイパーで落としながら、川平湾近くの民宿まで行った。
民宿で夕食にでた泡盛にしたたかに酔い、琉球民謡を踊った。宿の親父が最初に踊りだし皆つられたのだ。朝、親父の出す小舟で釣りにでかけた。親父は朝、50cmを超す鰆(サワラ)を釣り夜のおかずにするんだという。エサは豚肉。この日鰆は釣れず赤い色のハタが夜食にだされた。
川平湾はなにものにも邪魔をされない静かさと美しさをもっていた。
川平湾とパイナップル畑、それに、朝、布団の周りでゴソゴソいっていたヤドカリが3泊4日の石垣島旅行の思い出だった。
いま、八重山群島は日本有数のリゾート地になっている。西表島が世界自然遺産に指定されたことでValueが高い。石垣島は余暇を楽しく過すためのターミナル性が高くエリアのActivityの中核であることもいい。


石垣島
石垣島
川平湾
濃紺の海に島が浮かび黒真珠の筏が浮いていた川平湾。誰もいない白い砂浜。何事かを連想しようとするが頭は回転せずただただ数時間を過ごした美しさ。


宮良殿内(みやらどぅんち)
八重山地方の地頭だった宮良家の邸宅

宮良殿内

具志堅用高記念館
カンムリワシ具志堅用高氏
不世出のボクサー「カンムリワシ具志堅用高氏」は石垣の出身だ。そのテーマ館では、圧倒的な力の違いがあり挑戦することが無謀ともいわれたグスマン戦を観ることができる。
ぼこぼこに打たれながらなぜ倒れないのだろうといわれたチャンピオン・グスマンのグッドファイトとともに今なお手に汗を握る7R32秒の試合である。
挑戦者・具志堅氏は青白く整髪もままならない青年であった。