大久保利通(おおくぼとしみち:1830-1878年)
維新を
西郷
とともに成立に導き、その後の明治政府のレールを引いた人物である。圧倒的に清廉な人だったといわれているが、1878年、内務省に向う途中、紀尾井坂で暗殺された。革命の第一世代として、
龍馬
や
西郷
などともに、明治の世が出来上がる前に死ぬのはつらいものだったろう。
司馬遼太郎の「翔ぶが如く(文春文庫)」に「いつも大事な時にいない」と大久保がつぶやくシーンがある。相談したい時に
西郷
がいないことを愚痴っている。
写真協力:鹿児島県観光連盟