栃木県 中禅寺湖
いろは坂
東照宮ステージと中禅寺湖ステージは標高差が641.6m余りあるほぼ垂直な崖。近年まで人は自力で上ったが、クルマで登る時代になり坂道を造った。いろは坂である。
獣道のようなところに道幅の確保できるスペースを見つけ、あるいはスペースを削り出してたどって行くうち、道はくねくねと折り曲り、いろは48曲りの坂道になった。
車線は1本で、坂に瘤のような膨らみを造ってクルマを上り下りさせた。
その頃に植えた桜が育ち元々の落葉樹の紅葉とともに評判になっている。
大蛇と百足が戦った戦場ヶ原
大きな蛇とムカデが戦ったという戦場だと言われている。大蛇と大型のムカデは男体山と日光白根山の化身だといわれる。
いまの戦場ヶ原は平和で四季それぞれにいい風が吹いている。中をゆったり流れる湯川。川底は溶岩色で鱒が釣れる。
竜頭ノ滝
だいぶ前、土地の老人が「日光で一番早く秋が来るのは竜頭の滝だ」と言っていた。確かに竜の鼻先はどこよりも早く紅くなるようである。
しかし、春は遅い。
滝壺近くに茶店がある。そこから見上げると、竜が頭をさげ地を咬むようにして背筋を震わせている。
春のツツジと初夏の若葉、そして紅葉が美しい。
中禅寺湖 菖蒲が浜 |
湯の湖・湯滝 |
中禅寺湖は、湯川が男体山の噴出溶岩で堰き止められた湖。湖面の標高1269m。深さは163m。比較的浅い。 北海道・洞爺湖のようなカルデラ湖と比べると静かで荒々しさはない。遊覧船で湖の中心あたりに行くとそれがわかる。 新緑のころと紅葉のころがいい。 男体山は標高2486mで中禅寺湖との標高差は1217m。頂きに二荒山神社の奥宮があり上る人がある。 女峰山(2483m)、大真名子山(2376m)、小真名子山(2323m)、太郎山(2368m)などと日光連山をなしていて、金精峠から見ると、突兀としていて、いつも見る日本の山々とは趣が異なる。 中禅寺湖畔にあるちょっと目立つ社が二荒山神社中宮祠、下のステージにある日光東照宮と並んで建っているのはその本社である。 芭蕉は「あらたふと青葉若葉の日の光」と詠んだ。 本社の創建は767年といわれる。東大寺および全国の国分寺の建立を指示した聖武天皇の子どもたちの時代のことで、日光東照宮創建より900年弱古い。 | |
華厳ノ滝 華厳ノ滝は水量が豊かでその轟々という音と飛んでくるしぶきの量にびっくりする。ナイアガラの滝とは較べるべくもないが、幅広く適当な高さで轟々と落ちる様に感動する。高くから落ちる那智の滝のタイプとは違う。 雪解けの始る4月の初め頃からがよくなる。が、中禅寺湖あたりの桜の開花は5月GWのころで、そのタイミングに行くといい。 |
半月山展望台 明智平から中禅寺湖方面の景色を画像で見る時、それらを生で見てみたいといつも思われるのではないか。明智平そのものは、日光の町から中禅寺湖に登る時の休憩の場所で、中禅寺湖を眺望して初めてその価値がでてくる。その景色を眺めるためロープウェイも施設されている。 中禅寺湖を眺望する時、手前に滝が落ちているのがわかる。華厳ノ滝だ。日光はややもすると箱庭の風情があるが、ここからの景色は雄大で見ごたえがある。 |
奥日光、戦場ヶ原、中禅寺湖、男体山、日光東照宮 「日光」は奥日光、戦場ヶ原、中禅寺湖、日光東照宮という4つのステージから成っている。上部の3つのステージからは滝が落ちている。 世界遺産に指定される日光東照宮のイメージが抜きん出ていて、日光が日本有数の自然地リゾートであることはあまり知られていない。 奥日光stgには、夏、マス釣りで賑わう湯ノ湖があり、岩壁をこするように水が落ちる湯滝がある。また湯量の豊富な温泉がある。 戦場ヶ原stgは、昔、大蛇と大ムカデが戦ったという伝説のある湿地帯で、中を、マス釣りたちに人気の湯川が流れている。湯川はそのまま竜頭ノ滝になって落下する。 中禅寺湖stgは男体山が噴火したときの溶岩で湯川が堰き止められた湖だ。男体山噴火によるカルデラ湖だと、物知りの人は思うだろうが違う。湖からあふれた水は細い水路を行き華厳ノ滝になる。 中禅寺湖stgと日光東照宮stgは上り下りのいろは坂で結ばれている。 |
日光NEWS:紅葉の見頃は10月中旬〜下旬です、半月山展望台や明智平展望台からの眺めがおすすめです。