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栃木県 那須

 
 
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那須野が原

20220524淡く輝く虹が架かった

「Green Paradise・緑の王国 那須」 
散歩の途中、なじみの田んぼに淡く虹が架かっていた。植えられて2週間ほどの苗がまっすぐ伸びていた。
撮影位置緯度経度:37.018051,140.084862 標高:346.9m


田んぼに稲苗を植える
毎年、早いところでは4月の中頃から田んぼに水が入り始める。
それまでに荒起しを2~3回、荒起しした土を細かくする作業を1回。
水は中指が隠れるくらいの深さ。水深9cmくらい?まで水を張る。
GWが明ける頃から田植えがはじまる。面積が30m×50mの田んぼで半日ほど、耕運機が動く。
5月から9月まで、緑の王国の主役は水稲だ。
特に6月・7月・8月の間は那須を緑に染め上げる田んぼにはわくわくするしちょっと興奮する。
風にゆれる緑の懐かしい風景といつか嗅いだことのある匂いを楽しんでみてください。


初夏 輝く新緑の中で戦う花たち

20230503さつき
20230503さつき
20230506ミヤマオダマキ
20230506ミヤマオダマキ

花の戦い
例えば、去年は花の咲き方が低調だった石楠花が今年はたくさんの花をつけたとか。
確かこのあたりにチュウリップが咲いていたが今年はオダマキが花を咲かせている。
5・6株でひっそり咲いていたカタクリが今年は随分とたくさん咲いている、といった花の戦い。
隣に植わっている椿が覆いかぶさるよう圧倒してくると石楠花は樹勢を失うし、また椿が太陽を遮っていると石楠花は花を咲かせない。
よーく見ていると木々あるいは花たちは肩を張って押し合いながら隣の木や花と争っていることに気が付く。那須のように木々や花たちの生き様をほとんど管理しない場合、5年くらいで二者(石楠花と椿)あるいはそのエリアの勝負がついていることが多い。
もともと木々や野の花たちが持っているエネルギーの量がそれぞれの「戦い」に大きく影響するのはいうまでもない。が、それでもじっと見ているとこれら二者の戦いは面白い。
3年くらい椿と沈丁花の戦いを見てきた。樹勢の強い椿に圧倒されて花芽を付けなくなった沈丁花。助けるつもりもあり沈丁花の上に伸びていた椿の余計な枝を一昨年の夏、切り落とした。切ってみるとかなりの量があった。
沈丁花は昨年の夏から幹と葉の顔色?がよくなりムクムクと枝葉を伸ばしこんもりとし、今年の春先には花粒をたくさんつけ独特の香りを放ち早春の候!を大いに盛り上げるようになった。木や花たちもそれぞれのポジションで戦っている。

20230504 ジャーマンアイリス
20230504 ジャーマンアイリス
20230506 ミヤコワスレ
20230506 ミヤコワスレ
20230503 ツリガネスイセン
20230503 ツリガネスイセン
20230423 フデリンドウ
20230423 フデリンドウ

20230503 ブルーベリー
20230503 ブルーベリー
20230419 石楠花
20230419 石楠花
20230504 マムシグサ
20230504 マムシグサ
20230416 ハナカタバミ
20230416 ハナカタバミ

20230404 ペチコートスイセン
20230404 ペチコートスイセン
20230401ニチリンソウ
20230401ニチリンソウ
20230404 キンセンカとクリンアクラ
20230404 キンセンカとクリンアクラ
20230504 カタクリ
20230504 カタクリ

20220614 稲田の草とり
20220614 稲田の草とり
20230504 アオイトトンボ
20230504 アオイトトンボ


「茶臼岳の2022年」

富士山を多くの日本人が「きれいダナ」と思っているように「那須・茶臼岳」を見る人も「きれいダナ」と思っている。TV番組に富士山が映し出されれると「ふじさん!」と口に出すように、「那須・茶臼岳」がTVに映ると「あっあっ」と声に出る。
ただ富士山はall japan、那須・茶臼岳はlocal。見た人のうちの20%くらいはあっあっではなく「茶臼岳だ」っと言わせたい。
那須連山の主峰・茶臼岳は煙を吹いている活火山で人によって那須岳とも呼ぶ。標高は1915m。見上げると右手前に小さな火口がありアクセントになっている。北側の尖った山容を見せるのは朝日岳。標高1896m。
2021年の秋から撮ってきた茶臼岳の画像が3000枚をはるかに超えた。これから腰をいれて那須野を紹介しようといういま茶臼岳の1年をまとめた。  

           
20211021初雪が降った茶臼岳
20211021初雪が降った茶臼岳

2021年10月21日初雪
那須連山に雪雲がかぶさった日がつづきそろそろかなと思っていたら、風で雲が押し上げられその間から初雪の茶臼岳が顔を出した。


20211214茶臼岳
20211214茶臼岳

2021年12月14日
雪化粧をした茶臼岳

那須野には溜池が多い。水を汲み上げるため(と思われる)のモーターがそれぞれに付けられていて田植えのころ池は満杯になる。この画像は冬枯れの那須野が原と溜池越しに見た那須連山である。
2022年になって本格的に雪が降りはじめ標高1500mから上は雪におおわれた。富士山もそうだが雪は山肌のくぼみや小さな火口を浮かび上がらせ楽しませてくれる。

20220218那須
20220218那須

2022年1月1日
那須の正月は雪

正月元旦は雪。4、5cmほど積もったろうか。
昼前から太陽が出てひかる白銀がまぶしい。
山は雪雲に覆われたままで茶臼岳は顔を出さない。


2022年2月茶臼岳
2022年2月茶臼岳
20220502那須連山
20220502那須連山

20220216那須連山
20220216那須連山

2022年2月16日
那須連山の晴れ姿

スカッと晴れた空に浮かぶ那須の山々。スキー場も見える、
3か月ほど休ませた田んぼは1回目の田おこしが終りシンとしている。


20220408茶臼岳
20220408茶臼岳

2022年4月8日
桜影にみる茶臼

那珂川沿いに鳥野目河川公園、河畔公園が1kmほどつづき河岸段丘をあがると黒磯公園がある。広くて見通しがよく桜が咲くころその影から遠く茶臼岳・那須連山が望める。

20220502那須連山
20220502那須連山

2022年5月2日
若芽が吹き出し残雪が溶けて
涼しげな那須連山

木々が芽吹き小さな芽が開いていく季節だ。那須連山も主役でなくなる。


20220626夏の雲が涌く
20220626夏の雲が涌く

2022年6月26日
夏雲がわく 

地域の若者が稲の大分育った田んぼの中でマルシェを開くという。見学に出かけた。田植えを終えてから1ヵ月半。根を張って風にゆれる稲はたくましくエロチックだった。

20220731茶臼岳
20220731茶臼岳

2022年7月31日
稲の勢いにつられて顔をだす茶臼岳

稲に花芽ができていて葉の先が膨らんでいる。10日ほどすれば花が咲く。大雨が降らないように、大風が吹かないようにと祈る。


20220811雷雲の中
20220811雷雲の中

2022年8月11日 積乱雲
最近の天気予報は「1時間に50mlの雨が降る可能性があり落雷も予想されます。厳重な注意をしてください」というアナウンスが多い。モクモクと盛り上がる積乱雲が絵本に描かれ大きな蕗の葉を傘代わりにして雨宿りという風情はなくなった。
晴れた日は熱中症に注意!といわれホッとする間もない。危険な社会に住んでいるんだと思う。子供たちの頭の中はどういう風になっているのかと心配になる。

2022年9月11日 稲穂が垂れ天高く秋風が吹く 

20220911那須
20220911那須
最近分かったことがある。「天高く馬肥ゆる秋」という時の「高い天」は天がずーっと高くなったのではない。上空が霞にもやっている春、湿って重い空気が空を覆い天を見えにくくしている夏。そんな季節に抜けるような高い天が見えることはないのだ。秋の鰯雲は実際にずっともっと高い※ところにあり、脳が夏雲と時間差で比較、「秋の天は高い」と判断し天高くとつぶやくのではないか。
※チェック。積乱雲の高さは10kmを超え時には成層圏まで達する。鰯雲は5km~15km、鱗雲は5km~13kmの高さだという。が、積乱雲はだいたい大地に足をつけて盛り上がっていくため「高さ感」は鰯雲の方が上なのではないか。すくなくとも那須の空はそうだ。信州北部木島平、北海道北部音威子府のJRホームから見上げた秋の天もそうだった。空気が澄んでいて空の抜け方がよい。この稿では、今後事あるごとに調べることとして現状では「高さ感」は鰯雲の方が上という結論にしておきたい。


20221001余笹川に架かる橋の上から那須連山
20221001
余笹川に架かる橋の上から那須連山

2022年10月1日
余笹川の上の那須連山

2022年の8月のお天気。ほとんど毎日が雨模様で洗濯物がカラッと乾いた日は5日くらいだった。(4号線と東北自動車道に挟まれたエリアあたりでは)7月下旬にいきなりひぐらしが鳴きアブラゼミはとうとう鳴かなかった。
9月の下旬から10月11月と晴れる日が多くなった。紅葉が目立ってきれいになった。今年の那須野の紅葉は当りだ。
余笹川は増水することもなく穏やかだった。秋の流れの中で20cmほどの魚がキラッと光っていた。
那須連山はゆったりと横たわっている。




20221002流れてくる鱗雲
20221002流れてくる鱗雲

2022年10月2日
秋の風が吹く空に鱗雲

天の高いところを鱗雲が団体でまとまって渡っていく。鱗は1つ1つでは行かない。いずれも高積雲に属す雲で高いところをいくのだという。
鰯の群れに鯖を投げ入れると鰯がびっくりして空間ができるというが、それを連想するような変った形があった。なんだろう。※今後の研究課題とさせてください。


20221114 荒野越しの那須連山
20221114 荒野越しの那須連山

2022年11月14日
色づく那須の荒野

これから葉が落ちると那須の荒野はまさに荒野になる。誰かを待っているように木株や溶岩がごろごろしている。この荒野はいつごろできたのか。開墾に従事した人たちに聞いてみたい。
いまも多くの木が切り倒され不定形な荒野ができている。が、いずれにしても荒野は紅葉していた。来春また花が咲く。


 

川の流れる野面をあるく芭蕉と曽良(2)
芭蕉 茶臼岳など5つの峰が立つ那須連山を流れ落ちてくる大量の水を受けるのは黒川、余笹川、那珂川などだった。が、積もった火山灰を深く削って流れる幅1~3mほどの小川が相当な数あり落ちてくる大量の水の一部を引き受けていたようだ。これらの小川は田んぼの水源として使われた。いまも使っている。桜が散るころ荒起こしされさらに細かく耕された田にその水は入る。水が池に見えるほど溜まるとしばらく土になじませその後田植えになる。
元禄2年4月2日に日光を立ち、3日から芭蕉は門下の翠桃方に泊った。翠桃亭では七吟歌仙興行を度々開き、黒羽城下や雲厳寺などを見物している。
五日 「木啄も庵は破らず夏木立」
七日 「田や麦や中にも夏はほととぎす」
九日 「夏山に足駄を拝む首途哉」※1 
翠桃亭で長く過ごした芭蕉は曽良とともに4月16日昼、翠桃と黒羽藩家老淨法寺図書らにみ送られ那須高久に向ってあるき始めた。小川に架けられた細い丸太や板橋を渡り雨でぬかるんだ道を二人はあるいた。田植えの終った田んぼが左右に広がっていた。二人はほくほくした気持であるいていたのかもしれない。
※1足駄:あしだ。道の悪い時にはく高下駄のこと

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