秋田 角館
城下町は可憐なほど小さい。が、武家の心意気が伺える角館
1600年の関ヶ原の戦いの後、水戸から秋田へ転封、20万5千石で久保田藩主となった佐竹義宣の実弟、蘆名義勝が角館に入封し、1万6千石の城下町を築いた。その時、河原田、岩橋、青柳家などの家臣が一緒に来たというが、それらの家は今も立派に残っている。すごいことだ。が、蘆名氏はその後3代で絶える。そして1656年に、佐竹氏が入城して明治まで11代210年続く。
小さな城下町は火事を出さず、戊辰戦争の戦火もしのぎ町並みを残した。いま、全国から200万人の旅人がやってくるという。城下町は可憐なほど小さいが400年ほどつづく町並みは力強く、武家の心意気が溢れている。町に寄り添うように流れる檜木内川とその堤に咲くさくらの美しさとともに忘れられない。
角館の鎮守、神明社と成就院薬師堂に無病息災と商売繁盛を祈願する祭りで、神明社が7日と8日、薬師堂が8日と9日に行われる。「やま行事」全体が国の重要無形民俗文化財に指定されており、毎年組み立てる曳山の「ぶっつけ」が勇壮で見ごたえがある。観光用の「山ぶっつけ」は8日に行われる。
角館祭りのやま行事は、毎年9月開催