青森ねぶた祭




海峡の町の山と海
八甲田山系のピークから北に雪崩れ、坂道が平になった辺りに青森市街がある。その先は海で、津軽半島と下北半島に囲まれている。陸奥湾である。青森の港から函館に向って海峡フェリーが出ており、船上でのんびりしながらふり返ると八甲田山が見える。西の方に岩木山。ゴールデンウィークの頃だと頂上付近に雪が残り、麓一帯に林檎の花が咲く。霞の上にのぞく北国の山々が神々しく美しい。
青森ねぶたは3つメインキャストがいる。
笛や太鼓、鉦の音に合せ「ラッセ!ラッセ!ラッセラー」とハネル跳人が一方の主人公だ。 そしてその熱狂にのって練る、武者人形ねぶたがもう1つの主人公。さらに、武者たちを目いっぱいデフォルメさせ、賑やかに華やかに魅せる「ねぶた師」が祭りの最後のキャストになる。 ねぶた師は勇壮なねぶたを作る。およそ50年前、ねぶた師は「勧進帳・弁慶」や「三国志・項羽」を作っていた。いま、「阿弖流為(アテルイ)」や「三国志・于吉仙人」がねぶた大賞を獲得している。ねぶたの題材は同じ傾向の武者が彩をかえ登場、青森の町を跳人たちと一緒に賑やかに練り歩いている。
最終日は花火大会があり、花火を背景に武者ねぶたが海の上を行くシーンが現れる。熱狂は最高潮に達するという。
雨天決行。日本と世界から300万人の人が来て熱狂する。
同じ津軽を歌う曲に、天才阿久悠の作詞、三木たかし作曲の「津軽海峡冬景色」がある。北へ帰る旅人を詠った名曲で、雪の降りしきる青森駅が舞台の1つになっている。北国の人々の切なさを「津軽」にのせて歌い、ひばりさんの曲と対照をなしている。


青森NEWS:「青森ねぶた祭」は毎年8月2日〜7日に開催
弘前NEWS:「弘前ねぷたまつり」は毎年8月1日~7日に開催
盛岡NEWS:「盛岡さんさ踊り」は毎年8月1日〜4日開催
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