東京 日暮里
夕焼けだんだんを下りると人気の雑踏・谷中銀座がある
花木の咲く庭園と西に望む富士山が風光明媚だと評判になった日暮里。上野から日暮里に向けて伸びる馬の背のような丘の美しさを安藤広重らが好み浮世絵にした。江戸市中の人たちはおにぎりを持って丘に上り風景を楽しんだという。
丘から下りる階段がある。「夕焼けだんだん」と呼ばれその正面に夕日が沈む。だんだんを下りると人気の雑踏・谷中銀座になる。人気の店が多い。
100mほどの谷中銀座を通り抜けるT字状によみせ通りがある。あまり主張しない肉屋、こんにゃく屋、魚屋、居酒屋などが町並みをつくっている。こちらは「町並み」をたくさん知っている人に人気のようで、店の前に置いてある縁台に座って順番を待っている。
■よみせ通り
時間をかけて作った自慢の品を店におき、さして主張をするでもなくお客さんを待っている店の多い通りで、そんな風情が好きな客がポツリぽつりと店に入っていく風景がいい。