東京 上野





雀とあそぶ
上野のスズメは池に生い茂っている蓮の中に棲み処があるような気がする。秋になり枯れ色に光る茎にとまって周りを警戒するスズメを何度も見た。
しかし、ハスの古い茎を抜いてしまう今の時期、スズメはどこにいるのかと言われると答につまる。
スズメと楽しみたいと思い毎月不忍池に通っている
上野の森の春
上野の森は武蔵野台地の東南端にあり標高はおよそ18m、その東側は東京湾 だったといわれ崖のようになっている。
崖の下との標高差はおよそ13mで高い。こんもりとしている。
上野の森にはお山と不忍池とがある。東京空襲で焼けた後植えられたのか、太い幹をした桜が30本ほどあり春には盛大に花を咲かせる。
故郷の鎮守の森や川堤に咲いていた桜を懐かしんでいるのか人々は「上野」にやって来てわいわいとやる。

古いハスを抜く
そうすれば蓮に新しい芽がでてきて5月になるとピンクの花が咲く。
ハスの古い茎を抜くのは「春を待つ」ルーティンなのだ、
筏に乗った2人の作業員がゆっくりと念を入れて去年の茎を抜いていた。

西郷と勝
大政奉還された翌1868年、西郷と勝は薩摩藩江戸藩邸で会っている。その結果、江戸は焼けずに済んだ。
しかし勝が頭をさげたように感じた江戸市中の民と武士がいた。彼らはそれを覆そうとしたのか、かなりの数の人が上野のお山に籠った。そして当然のように負けた。
今、それらのことを示した碑が森の中にある。いまも尋ねる人がいるという。ここで負けた人たちの「意地」をみているのだろうと思われる。
上野の森 博・美ニュース
