広島 宮島
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戦国時代、毛利元就が乾坤一擲の戦いをした宮島
毛利元就は宮島を舞台にした戦闘で大勝利をし全国に名が知られるようになった。1555年10月のことで、負けた武将は陶晴賢。仕えていた大内義隆を倒し急浮上してきた武将である。元就は58歳になっていたが大名と呼ばれるような領土はなく、周防の大内、出雲・伯耆の尼子と小競り合いをするばかりであり、大きなチャンスを掴めないでいた。そんな時、鴨とネギを背負(しょ)って晴賢が舞台に乗ってきた。日本全国に名の知れた名門、大富豪の大内を倒したばかりの晴賢は青い。老練で騙すことにためらいもみせず戦う元就。目の前に晴賢が現れた時、喜びのあまり元就はうち震えただろう。
元就は苦もなく敵を追い詰め倒した。が、後世、人は元就の乾坤一擲の戦いであったというのである。
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