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神奈川 鎌倉・北鎌倉

 
 
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20210324御霊神社の桜

20210324御霊神社の桜

鎌倉の桜
桜の花が競うように咲き誇っている光景は鎌倉にはない。例えば鹿児島・甲突川の桜、広島・平和公園の桜、岡山・津山城の桜、東京・隅田川河畔の桜、岩手・北上展勝地の桜、青森・弘前城の桜のようにである。
鎌倉の桜は、桜がめでたく咲く神社やお寺をコツコツと歩きそれぞれで立ち止り持っているおにぎりとか饅頭とかをたべお茶を飲む。そして桜を見上げて「ほー」とうれしい気持になるっていうのがよいようである。
以下、鎌倉を3つの桜ゾーンに分けて紹介する。
2023年2月20日時点で今年の桜画像がないためMAP&NEWSの手元の桜画像から選んだものを載せました

桜散歩(1)
極楽寺-成就院-御霊神社-光則寺-甘縄天神社

江ノ電・極楽寺駅を下り坂を上ると山門が左手に見える。極楽寺だ。山門を潜ると参道の両側から差しかけてくる桜。
極楽寺からすこし後戻りをすると極楽寺坂切通しのてっぺんになる。「鎌倉」に入る時も出る時も通る峠だ。そこから坂を左に行くと200mにもならないうちに成就院参道の登り口になる。
成就院はお大師さん・真言宗のお寺。しっかりとお詣りして一息ついたところで桜を見たい。桜の向うに見える由比ガ浜。
成就院の反対側の参道を下り切通しの坂にでてさらに下っていくと左に御霊神社の入口がある。角の店で力餅を買い食べながら歩く。参道を横切る江ノ電の踏切。線路沿いに紫陽花の株。境内の桜は盛大に咲き誇るという感じではないがなかなかいい。
御霊神社から元の道に出て坂下交差点方面へ行く。途中、左折して、江ノ電長谷駅を右に見ながら長谷寺を左に見て歩くと光則寺入口。軒を並べる店を冷やかしながらでも15分で行く。
光則寺は1274年創建という日蓮宗の小さなお寺。梅のころから紅葉が落ちるまでそれぞれの季節の花が我々を楽しませてくれる。桜の木は多くはないが、毎年見事に咲く。
甘縄天神社は和銅3年(710年)に僧行基が草創したといわれる神社。長谷観音前交差点の近くだが入口がちょっと分かりづらい。境内はとても静か。桜の咲く具合も静かでマニア向けかもしれない。
八幡太郎義家が生まれた神社といわれ源家との繋がりが深い。
鎌倉駅に帰る場合、普通長谷駅から江ノ電に乗るということになるが、鎌倉彫の老舗の多い道をテクテク歩いて行くのもいい。

20210324極楽寺
20210324極楽寺
20210324成就院-御霊神社
20210324成就院-御霊神社

20160331光則寺
20160331光則寺
20160331甘縄天神社
20160331甘縄天神社



桜散歩(2) 滑川-妙本寺-安国論寺-光明寺

鎌倉の南を東西に通る大町大路で1213年5月、「和田義盛軍と幕府軍」が市街戦を戦ったという。見たわけではないがそれは血みどろの戦いで、和田義盛はボロボロになって首を獲られている。吾妻鑑。
ほど近くに八雲神社があり毎年7月2週に「鎌倉祇園大町まつり」が行われる。祇園まつりという名の通り神輿が華やかで鎌倉の夏を彩る。
滑川中流、日蓮上人が辻立ちをしたという跡の近くに琴弾橋(ことひきはし)が架かっている。
昔、琴弾きと名づけられた松がそばにありその名がついたという橋で、流れに差しかける桜が歩く人を和ませている。
妙本寺はいつもこの項にでてくるお寺だが春の梅、桜、初夏の若葉に囲まれておにぎりを食べるは楽しみの一つ。
鎌倉の南東部は日蓮上人が鎌倉布教の中心にしたところで「立正安国論」を書き上げたといわれる安国論寺では、繊細な風情のある桜が見ごろを迎える。
安国論寺を背にして横須賀線を渡ると雰囲気のいい町並みになる。ブラブラ歩いて光明寺。浄土宗のお寺らしい巨大な山門の向うに咲く桜は飾りっけなしの温かみがあり子どもが喜んで遊んでいる。

20210324滑川の桜
20210324滑川の桜
20210324妙本寺の桜
20210324妙本寺の桜

20160331安国論寺
20160331安国論寺
20160331光明寺
20160331光明寺

桜散歩(3)
段葛-八幡宮源氏池-大蔵幕府跡前通り-頼朝公墓参の道-荏柄天神社参道-覚園寺参道-瑞泉寺

20200402段葛
20200402段葛
鎌倉に幕府を開いた頼朝、恋女房政子の懐妊を聞かされ喜びのあまり自らモッコをかついで土を運んだという段葛。
ここに載せたのは2020年4月2日の写真。若々しくて瑞々しい。
あまり花を押し出さない八幡宮だが源氏池の桜と蓮の花はいい。
大蔵幕府跡の前通りに咲く桜と頼朝公の墓につづく道の桜はいずれも華やかで爛漫であり美しい。
荏柄天神社の桜は参道途中で振り返り撮った花。天神社の社殿と同じで輝いていた。
覚園寺の参道はいつ歩いても心がおどる。特に春の頃は、参道に住んでいる人の楽しみ方がそのまま伝わってくるようである。
瑞泉寺は木立に埋もれるように造られたらしい。春から初夏にかかる頃、もくもくと湧き上がる若葉と花の中にお寺があった。
20200402源氏池
20200402源氏池
20210324大藏幕府跡桜
20210324大藏幕府跡桜
20210324頼朝公墓参の道桜
20210324頼朝公墓参の道桜

荏柄天神社参道で振向く
荏柄天神社参道で振向く
20210324覚園寺参道
20210324覚園寺参道
20210324瑞泉寺
20210324瑞泉寺

義時のスケジュール(18)

→1213年5月 和田義盛の市街戦(別ウィンドウが開きます)
和田義盛和田義盛の市街戦。鎌倉の町は標高の低い丘あるいは山で囲まれている。義盛の市街戦はこの町の北の端から南の海までを戦場にした。
和田軍は150騎ほど。どのように奮闘しても勝てる見込みはない。
義盛は「義」は自分にあると考えた。
そして、一花咲かせて散りたいと考え行動した。
義盛が我慢できかったこと 
義時が義盛を潰したいと思っていたこと 
何もしないでじっと見ていた政子 について述べていきたい。
「義盛が我慢できかったこと」を短くいう。
北条の若造が裏でコソコソと動きまわり、近頃、幕府を気ままに動かしている。気に入らない。
義時頼朝様に認められ三権の一つ、侍所の初代の別当になったのはこの和田だ。幕府を始めた1180年の11月だ。貴様とは格が違う。自分が上総国司になるのを貴様が認めないなど笑止なことだ!ということに義盛は我慢できかったのだろう。
「義時が義盛を潰したいと思っていたこと」は単純だ。
自らが頼朝のように天下の上に立ち天下を動かしたいということだろう。頼朝のような源氏の頭領という世の中の誰もが尊敬するに名もない義時はしかし、せめてもと北条の名を前に押し出し、頼朝のようにやりたいと考えたのである。
政子「何もしないでじっと見ていた政子」。この項で前にも書いたが、政子は頼朝様の作り上げた鎌倉幕府の理念と体制をそのまま残したいという一念のみで生きているし存在している。そのことが危うい状況、たとえば頼家、比企のころのような状況の場合は自分が動く。が、畠山や今回の和田の場合には自分の力のおよばないところでもあり決して動かない。和田が頼朝の作った体制を危うくするとは考えていない。
和田義盛はこうも考えただろう。比企能員、畠山重忠のように名を述べることもなく迷い犬のような無残な殺され方をしたくない。華々しく誰もが見ている前で、多くはないが味方をしてくれる武将たちと戦い死んでいきたい。和田義盛の名を惜しみ残したいと。
自らがシナリオを書きその通りに(和田らを)殲滅する戦いは義時にとって今回がはじめてであった。父親がお膳立てをし自分は単に首を取るだけという頼家・比企・畠山の時とは違った。この戦いの一部始終を書き留めている吾妻鑑の中では、いつものように義時は表にでてこない。頼朝のようになりたいのであれば戦略が違うし細かな戦術も違う。天下を獲るまでのスケジュールを立てる時、義時はデータの分析自体を間違ったかあるいはデータの質と量に齟齬があったようである。
のちの世に義時の名が出ることはなかった。北条の名ものちの世ではかばかしくない。

鎌倉の英雄たち

鎌倉の英雄たち 毛利氏	畠山重忠	北条義時	後白河法皇	源頼家 源実朝 藤原秀衡 源義経 静御前 平敦盛 建礼門院 平将門 島津氏 源頼朝 秩父党 平重盛 平維盛 上総介広常 千葉常胤 平清盛 大江広元 西行 北条早雲 源義朝 三浦義明 梶原景時 比企能員 和田義盛 土肥実平 北条時政 北条政子


鎌倉を全部楽しむ

3月の鎌倉 20210324海蔵寺石楠花
20210324海蔵寺石楠花
シャクナゲが咲くにはすこし早いが瑞々しく咲いている

鎌倉のさくら
葛原岡神社、御霊神社、銭洗弁財天、鶴岡八幡宮、安国論寺、円覚寺、建長寺、光則寺、高徳院、光明寺、極楽寺、浄智寺、浄妙寺、杉本寺、瑞泉寺、長勝寺、長谷寺、宝戒寺、報国寺、本覚寺、妙法寺、妙本寺、源氏山公園、段葛、頼朝の墓

鎌倉のコブシ
瑞泉寺、妙法寺

鎌倉のハクモクレン
鶴岡八幡宮、高徳院、浄光明寺、浄智寺、東慶寺、長谷寺、宝戒寺、妙法寺

桜が迎えてくれる極楽寺
桜が迎えてくれる極楽寺
光則寺門前
光則寺門前

新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡大防止のため、開催イベントの中止や延期がある可能性がございます。おでかけの際は事前にご確認ください。

イベント

■献詠披講式
開催日:3月24日 13:00~
開催場所:鶴岡八幡宮

由比ヶ浜12ヶ月

由比ヶ浜の満ち潮引き潮
気象庁の潮位表へ


川喜多映画記念館

【特別展】
映画の分類学入門
 ージャンルで読み解くハリウッド
2022年12月18日~2023年3月12日
料金:一般200円/小・中学生100円

【企画展】
BOWシリーズの全貌
―没後30年 川喜多和子が愛した映画
2023年3月18日~2023年6月25日
料金:一般200円/小・中学生100円

<映画上映2023年3月〜>
■ゲット・アウト
3月7日~9日、11日
監督:ジョーダン・ピール
出演:ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、ブラッドリー・ウィットフォード

■キャバレー
3月10日~12日
監督:ボブ・フォッシー
出演:ライザ・ミネリ、マイケル・ヨーク、ヘルムート・グリーム、ジョエル・グレイ

■こちらあみ子
3月21日、22日
監督・脚本:森井勇佑
出演:大沢一菜、井浦新、尾野真千子

■ピアノ・レッスン
3月23日~26日
監督:ジェーン・カンピオン
出演:ホリー・ハンター、ハーヴェイ・カイテル、サム・ニール、アンナ・パキン

鶴岡八幡宮12ヶ月

3月の段葛
段葛の見栄えが一新されたのは2016年。その時桜の若木が植えられた。背丈は3メートルほどだった。が、大分大きくなった。昨年など枝を勢いよく突き上げ花を咲かせていたのだ。

20200402段葛
20200402段葛

展覧会

【鎌倉文学館】
■収蔵品展「鎌倉文学年表 古典編」
会期:2023年1月4日~3月26日
開館時間:9:00~16:30(1月~2月)
9:00~17:00(3月~4月)
※入館は30分前まで
休館日:月曜日
入館料:一般300円、小中学生100円

【鎌倉市鏑木清方記念美術館】
■花咲くよろこび
―清方が描いた花々―
会期:2023年3月3日~4月9日
開館時間:9:00 ~ 17:00
※最終入館は30分前まで
休館日:毎週月曜日
入館料:一般 300円、小・中学生 150円

【神奈川県立近代美術館 鎌倉別館】
■ 美しい本―湯川書房の書物と版画
会期:2023年1月21日~4月16日
開館時間:9:30 ~ 17:00
(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜
入館料:一般250円、20歳未満・学生150円、65歳以上と高校生100円

【神奈川県立近代美術館 葉山館】
■横尾龍彦 瞑想の彼方
Yokoo Tatsuhiko: Beyond the Realm of Meditation
会期:2023年2月4日~4月9日
開館時間:9:30 ~ 17:00
(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜
入館料:一般1,200円、 20歳未満・学生1,050円、 65歳以上600円、 高校生100円