神奈川 鎌倉・北鎌倉
波に乗った少年が残念!
熱心にサーフィンを操る少年。何度も波に乗って今度こそはっと思ったが油断したのか?最後にすべった。12月の由比ヶ浜。
頼朝が始めた鎌倉
列をなして御所に入る頼朝
1180年10月、頼朝は御所(幕府)を大倉に建て始めた。
間に合わせの仮御所は山内郷から家屋を移し建てた(吾妻鑑)。郷の有力者の家人兼道という人の屋敷だったというが、頼朝は2か月の間、この仮御所で執務をし、その後もここ大倉を拠点にして関東そして日本全土に号令を発した。
武士たちが訴える争いを裁きつつ同時に平家打倒の陣形を整えていく。なにもかもが未知のことであり手探りしながら彼は進んだのだろう。が、とにもかくにも武士の目で見て最善だろうと考える社会の仕組みと骨格を作り争いごとを裁いた。平家の独裁政治に怯えていた社会も少しづつ平穏になっていっただろう。
幸運なことに平清盛が1181年3月に亡くなった。軍事動員力は存在するものの平家軍を動かす司令塔がいなくなり頼朝には平家打倒の道筋が薄ぼんやりではあるが見えたに違いない。
頼朝は、清盛死去の報を新しい御所で聞いている。
1180年12月12日、御所の存在を天下に示し幕府が鎌倉に成立したことを宣言した。このことは重要であった。日本全土に強大な軍事・集金ネットワークを築いていた平清盛に対し、源氏の棟梁であるとはいえ実力の有無も分からない頼朝が旗を翻し挑むという宣戦布告の意味を持っていた。義経という軍事の天才を右手に握ったあとのことはともかく、この時点の頼朝は、春、道端でゲコゲコ鳴いている痩せ蛙と同じであった。
頼朝は「源氏の棟梁」という旗だけが頼りである。本人も充分にそのことは分かっている。源氏の旗を精一杯大きく見せなければならない。幸運を掴まなくてはならない。顔色は変えなかったが必死がだったろう。
御所に向う列はすでに天下を取ったの如く、であらねばならない。
最前を和田義盛が行き威厳のある面相をした頼朝、つづいて北条時政、義時さらに千葉常胤、土井実平、岡崎義実、佐々木定綱らが馬をすすめた。最末に畠山重忠が従った。畠山重忠を除き挙兵のはじめから生死をともにしてきた股肱の臣である。
畠山重忠は鎌倉に入る時も先陣を賜っている。武力を持たず軍事能力もない頼朝にしてみれば関東の軍団を握っていた重忠を重くみるのは当り前の判断だったのだろう。
「頼朝」の風が吹いている町・鎌倉
鶴岡八幡宮 本殿の手前にあるのは舞殿。義経の愛妾静が義経を偲び「吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき・・・」と歌いかつ舞ったと伝えられている。 |
三の鳥居越しの八幡宮 普通の路面からわずかに高いだけだが、段葛は別世界感がありとても気持がいい。そこから見た八幡宮は三の鳥居の中に見える。 |
浪の上の富士 波頭の上にある富士を見ながら七里ガ浜をいく。 頼朝と政子もこの海岸を通ったことがあるだろう。 |
円覚寺 頼朝が亡くなった後、日本に臨済宗が勃興し鎌倉にも禅寺が多く建てられた。 |
浄智寺 一人でも二人でも、静かに寛げるお寺。鎌倉のお寺では珍しく腰かけが置いてあり、お堂や草花を楽しめるのがいい。 |
東慶寺 女人救済の縁切り寺だったと伝わるお寺の伝説は気にせず、境内に入りたい。独特のやわらかさと暖かさに和むお寺です。 |
鎌倉を全部楽しむ/特別編
夕日に映える富士 カメラを構えていたら海鵜が飛び込んできた。 この時間、稲村ケ崎から富士を狙っていると海鵜と鳶がカメラフレームの中に入ってくる。そして、フレームに入っている標高から身を細め矢のようになって海面に向って落ちていく。同じ個体かどうか分からないが、下から上ってきてしばらくフワフワしていた鵜はまた矢のように突っ込んでいく。眠りにつく前のルーティンなのだろうか。稲村ケ崎から |
風がなくポカポカした日の富士山 雲がかかっていない富士山は案外珍しい。想いだしてみてください。なにがしかの、ちゃんとした名前のある雲がかかっていたと思います。新幹線の車窓にある富士山、山中湖畔に立つ富士山。 年の暮れ、明日が冬至の日、風がなくポカポカした日の富士山でした。稲村ケ崎から |
妙本寺水仙 妙本寺の紅葉は遅く12月の中旬になっても楽しめる。 逆に水仙は早くも蕾がでている。 |
瑞泉寺 瑞泉寺はミツマタの花が蕾になっている。千両と南天の赤い色が濃い緑に映えていた。 鎌倉市が苦労しているリスがこのお寺にもいたりする。 |
円覚寺、明月院、浄智寺、東慶寺、海蔵寺、源氏山公園、長谷寺、妙本寺、
安国論寺、鶴岡八幡宮、 鎌倉宮、瑞泉寺、獅子舞の谷、建長寺、浄光明寺
時期は〜1月下旬まで
浄智寺、海蔵寺、英勝寺、浄妙寺、瑞泉寺、宝戒寺
新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡大防止のため、開催イベントの中止や延期がある可能性がございます。おでかけの際は事前にご確認ください。
■御鎮座記念祭
開催日:12月16日
17:00〜
開催場所:鶴岡八幡宮
■歳の市
開催日:12月18日
10:00〜20:00頃まで
開催場所:長谷寺門前、長谷寺
■大祓・古神札焼納祭・除夜祭
開催日:12月31日
【大祓】11:00/13:00/15:00
【古神札焼納祭】16:00
【除夜祭】17:00
【特別展】
映画監督・是枝裕和のまなざし
2023年10月7日~2024年1月14日
料金:一般400円/小・中学生200円
<映画上映2023年12月〜>
■生きてはみたけれど 小津安二郎伝
12月2日、3日
監督:井上和男
出演:笠智衆、木下惠介、司葉子、岡田茉莉子、淡島千景、岸惠子、杉村春子
■そして父になる
12月5日、6日、8日、9日
監督・脚本:是枝裕和
出演:福山雅治、尾野真千子、リリー・フランキー、真木よう子、二宮慶多、黄升炫
■万引き家族
12月5日、7日、8日、10日
監督・脚本:是枝裕和
出演:リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、城桧吏、佐々木みゆ、樹木希林
■エル・スール
12月6日、7日、9日、10日
監督・脚本:ビクトル・エリセ
出演:オメロ・アントヌッティ、ソンソレス・アラングーレン、イシアル・ボリャン、オーロール・クレマン
■マイスモールランド
12月21日~24日
監督・脚本:川和田恵真
出演:嵐莉菜、奥平大兼、平泉成、藤井隆、池脇千鶴、韓英恵、サヘル・ローズ
■つつんで、ひらいて
12月21日~24日
監督:広瀬奈々子
出演:菊地信義、水戸部功
12月の段葛
八幡宮の往還に通る人が多くなった段葛。若芽が出てきた桜並木の遠く三の鳥居あたりはピンク色が感じられた
由比ヶ浜の満ち潮引き潮
【鎌倉文学館】
鎌倉文学館は2023年3月27日から2027年3月31日(予定)で庭園も含め、大規模改修のため全館休館
【鎌倉市鏑木清方記念美術館】
■企画展
「春を待つ―清方が描いた新春―」
会期:2023年12月2日~2024年1月8日
開館時間:9:00 ~ 17:00
※最終入館は30分前まで
休館日:毎週月曜日(1月8日は開館)、12月29日~1月3日
入館料:一般 300円/小・中学生 150円
【神奈川県立近代美術館 鎌倉別館】
■[企画展]
イメージと記号
1960年代の美術を読みなおす
会期:2023年12月9日~2024年2月12日
開館時間:9:30 ~ 17:00
(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(1月8日、2月12日を除く)、12月29日~1月3日
入館料:
一般 700円/20歳未満・学生 550円/65歳以上 350円/高校生100円
【神奈川県立近代美術館 葉山館】
■葉山館20周年記念
100年前の未来:
移動するモダニズム
1920-1930
会期:2023年10月7日~2024年1月28日
開館時間:9:30 ~ 17:00
(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜(10月9日、1月8日を除く)、12月29日~1月3日
入館料:
一般1,200円/
20歳未満・学生1,050円/
65歳以上600円/
高校生100円