神奈川 鎌倉・北鎌倉








秋晴れの鎌倉
並木がきれいな名古屋市内の百日紅、長野佐久にいく国道沿いに咲く秩父・小鹿野町の百日紅、都下井の頭公園に咲く百日紅、箱根恩賜公園に咲く百日紅もいい色だ。2022年8月、鎌倉では本覚寺にもおおらかに枝をひろげた百日紅がある。
2022年9月16日、鎌倉では百日紅を追いかけて萩の花が咲いている。花粒の量が次第に増えてきている。そして彼岸花が咲き始めた。極楽寺ではまだ咲き始めたばかりだが、2020年10月2日の極楽寺の彼岸花、勢いがあり咲きっぷりがいい。この年は豊漁(?)だったようで押しなべてちょっと派手だった。妙本寺では黄色の彼岸花もあった。

秋晴れの由比ヶ浜、材木座海岸
9月になると見事に誰もいなくなる由比ヶ浜、材木座海岸。今年は海の家がでて海水浴客で賑わいをみせた。8月が過ぎると建物がなくなりきれいに掃除されて潮騒だけがきこえる静かな浜辺になる。
海をおおう空気もすこしづつ澄んできて房総半島、伊豆大島、富士山の輪郭が鮮やかになってくる。それらのシルエットの前を颯爽と走るヨット、ウィンドサーフィンがカッコいいと映える画像を追うマニアにも人気がでてきた。砂浜でぼーっとするのが趣味というムキにも江の島と富士山が姿を見せる砂浜は程よいよさだと珍重されている。



義時のスケジュール(14) 義時の自立と吾妻鑑

1203年、頼朝の長男で二代将軍の頼家の追放、彼を筆頭とあおぐ武士たちつまり比企能員の一党をも同時に殲滅した。
1204年頼家の暗殺。
1205年6月畠山重忠がそんなことをするはずがないといいながら畠山一党を殲滅。
1205年7月にはあろうことか父時政を伊豆に追放。
この3年の間に鎌倉から消えた有力な武士たちを眺めると、頼家も比企氏も畠山一党も時政もつけこまれた時の対応とその考え方があまりに楽観的で迂闊である。
義時は頼朝の走り使いではもはやなく自立を始めていたのを見落としている。目標をもつ強い「悪男」になろうと決めただろう義時はかなりのスピードで成長する。畠山重忠を討ったあたりでほぼ自立したのではないか。後ろ盾のない彼は政子を大切にしただろう。案件ごとに話しかけ納得の上で北条氏ワールドをともに作っていった。

風聞がいきわたったタイミングで義時が手を打ったのだろう、その日の丑の刻(午前2時ころ)にもう時政は出家している。時政は68歳のこの年までやってきた武士を辞め何物でもなくなったのだ。牧の方と2人、伊豆に帰った。
時政はこの事件は首をはねられる案件である、風聞は自分たちが流したものではない、そうだこれは義時の仕掛けたことだ、ならば是非もない、せめて首がつながっている間に伊豆に帰ろう、ということだったに違いない。

本項では北条政子と義時の「時間」を頼朝と梶原景時、三浦氏、奥州藤原氏、比企氏、頼家・実朝、畠山重忠・和田義盛それに平家らとともに書いている。ある時は時代の真ん中にいた義経、時政・牧の方らも多くの時間を並行しており、「2人の時間」に登場させた。
その時代を解き明かす時、筆者はその多くを吾妻鑑に負っている。吾妻鑑は読み手書き手の想像の多くを納得させてくれさらに想像を膨らませてくれる。ある場合こちらの妄想することにつき合ってくれたりもする。

1180年に挙兵したその「時間」のはじめ、政子は23歳、長女大姫を産みすでに大人になろうとしていた。が、17歳の義時は元服は済ませたものの芽の出ない青年だったようだ。頼朝は33歳、清盛の一声で左右する世界にいた。真剣の刃の上に足を踏み出す一瞬の眩暈を脳に刻み込んでいた頼朝。そのそばにつき従いその凄みに義時が触れ始めてから時間はそう経っていない、石橋山の初戦で惨敗し死線を踏んだもののそれでも彼は初心(ウブ)なままだったのではないか。名前が聞こえてこない。頼朝の肌に触れるようなところにいて頼朝の思考回路、人を褒める時と罰する時特に首をはねる場合どうしてそうしたかそのけじめのつけ方ものの言い方などを教えられ学んでいたのだろう。が、感受性が鈍いのか上向きでなかったのか、義時の名は少隊をひきいる程度のポジションだった。

世紀がかわってから義時の動きは目覚ましい。
1203年からの3年、頼朝の長男で二代将軍の頼家の追放、比企一族の殲滅。1204年頼家を暗殺。

1205年6月畠山重忠・重保一党を殲滅。
1205年7月には父時政を伊豆に追放した。
さらに和田義盛一党(1213年)の殲滅、1219年実朝の暗殺とつづき選別淘汰が進行、鎌倉には義時・政子軍と三浦義村軍だけが残った。
そして承久の乱。
日本で長く続いてきた朝廷勢力との鎌倉軍との決戦だった。主役は義時と後鳥羽上皇。政子は鎌倉武士を鼓舞し義時とともに力をふり絞った。
1221年のことである。


江ノ電 由比ヶ浜駅〜長谷駅間
鎌倉殿の13人 大河ドラマ館
鶴岡八幡宮提供
北条義時と頼朝・政子らが躍動する「鎌倉」を体感できる。
期間:2022年3月1日~2023年1月9日
開館時間:9:30~17:00
(最終入館16:30)
料金:大人 1,000円(高校生以上)
小人 500円(小・中学生)
入館時に配布されるパンフレットの提示で鎌倉国宝館・鎌倉歴史文化交流館へ各1回無料で入場可(2023年3月31日まで)
お問い合わせ先:鎌倉殿の13人 大河ドラマ館 入場券販売管理センター 0467-39-5306

宝戒寺、浄妙寺、高徳院、長谷寺、極楽寺、本覚寺、本興寺、来迎寺、
補陀洛寺、光明寺、妙隆寺

宝戒寺、海蔵寺、浄光明寺、鶴岡八幡宮、瑞泉寺、東慶寺、浄智寺、成就院、
極楽寺、高徳院(鎌倉大仏)
宝戒寺の萩は、白い花が咲きます。

東慶寺、浄智寺、海蔵寺、英勝寺、宝戒寺、長谷寺、瑞泉寺、浄光明寺、
妙本寺、極楽寺
英勝寺には白い彼岸花があります。

東慶寺、浄智寺、海蔵寺、浄妙寺、瑞泉寺

面掛行列:毎年9月18日開催
新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡大防止のため、開催イベントの中止や延期がある可能性がございます。おでかけの際は事前にご確認ください。
■鶴岡八幡宮例大祭
開催場所:鶴岡八幡宮
開催日:9月14日~16日
宵宮祭 9月14日 18:00〜
例大祭 9月15日 10:00〜
神幸祭 9月15日 13:00〜
鈴虫放生祭 9月16日 15:00〜
※2022年の流鏑馬神事は中止
■神幸祭、例祭
開催場所:甘縄神明神社
開催日:9月11日、14日
※2022年9月14日の例祭は関係者のみ
■面掛行列
開催場所:御霊神社
開催日:9月18日
【展示】
映画と音楽の素敵な出会いⅡ
2022年6月18日~9月11日
料金:一般200円/小・中学生100円
【特別展】映画をデザインする
ー小津安二郎と市川崑の美学
2022年9月17日~12月12日
料金:一般400円/小・中学生200円
<映画上映2022年9月〜>
■女は女である
8月30日~9月4日
監督:ジャン=リュック・ゴダール
出演:ジャン=ポール・ベルモンド、アンナ・カリーナ、ジャン=クロード・ブリアリ、マリー・デュボワ
■甘い生活
8月30日、9月1日、3日、4日
監督:フェデリコ・フェリーニ
出演:マルチェロ・マストロヤンニ、アニタ・エクバーグ、アヌーク・エーメ、イヴォンヌ・フルノー、アラン・キュニー
■情炎
9月7日、9日
監督:吉田喜重
出演:岡田茉莉子、木村功、高橋悦史、しめぎしがこ、菅野忠彦、南美江
■豚と軍艦
9月7日、11日
監督:今村昌平
出演:長門裕之、吉村実子、南田洋子、大坂志郎、中原早苗、小沢昭一
■少年
9月8日~20日
監督:大島渚
出演:阿部哲夫、渡辺文雄、小山明子、木下剛志郎
■心中天網島
8月8日、10日、11日
監督:篠田正浩
出演:中村吉右衛門、岩下志麻、滝田裕介、小松方正、加藤嘉、藤原釜足、浜村純、河原崎しづ江、左時枝、日高澄子
■ビルマの竪琴
9月27日、28日、30日、10月2日
監督:市川崑
出演:三國連太郎、安井昌二、浜村純、西村晃、伊藤雄之助、北林谷栄
■太平洋ひとりぼっち
9月27日、29日、10月1日、2日
監督:市川崑
出演:石原裕次郎、浅丘ルリ子、田中絹代、森雅之、ハナ肇、大坂志郎
9月の段葛
もう少したつと葉をちらせる桜。散髪前の男子中学生のようで、髪を切り丸坊主になるとすっきりきれいになる。

由比ヶ浜の満ち潮引き潮
【鎌倉文学館】
■特別展
子どもたちへ、未来へシリーズ11
「長野ヒデ子の世界」
文学館であそびターイ!
会期:7月9日~9月19日
開館時間:9:00~17:00
※入館は30分前まで
休館日:月曜日(7月18日、9月19日は開館)
入館料:一般500円、小中学生100円
【鎌倉市鏑木清方記念美術館】
■渡辺省亭生誕170年記念
鏑木清方と渡辺省亭
―江戸画人の水脈―
会期:2022年9月15日~10月19日
開館時間:9:00 ~ 17:00
※最終入館は30分前まで
休館日:毎週月曜日(9月19日、10月10日は開館)、10月11日
入館料:一般 450円、小・中学生 220円
【神奈川県立近代美術館 鎌倉別館】
■ 沖潤子 さらけでるもの
会期:2022年9月17日~2023年1月9日
開館時間:9:30 ~ 17:00
(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜(9月19日、10月10日、1月9日は開館)、
2022年12月29日~2023年1月3日
入館料:一般700円、20歳未満・学生550円、65歳以上350円、高校生100円
【神奈川県立近代美術館 葉山館】
■アレック・ソス
Gathered Leaves
会期:2022年6月25日~10月10日
開館時間:9:30 ~ 17:00
(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜(7月18日、9月19日、10月10日を除く)
入館料:一般1,200円、
20歳未満・学生1,050円、
65歳以上600円、
高校生100円