神奈川 鎌倉・北鎌倉








鎌倉に秋が来る 極楽寺坂切通し一帯の秋風景
鎌倉で初めに秋をささやいてくるのは萩。そして彼岸花が咲いて桜木の葉が黄色になると秋になる。
秋は渚にもくる。そして空にも。上空に風が強く吹き始め千切れた雲が秋になったぞという。
極楽寺は北条義時の三男・重時が僧忍性に開創させた真言律宗のお寺。創建当時は多くの伽藍をもつ大寺院で、一時期貿易港和賀江島の運営を担っていたともいう。が、いまは小ぶりな寺院で季節の流れを顕著に表す境内をもっている。9月、本堂の前に太い枝を捻じ曲げながら天をつく百日紅が夏の名残りを惜しむように咲きこぼれ、萩と彼岸花、そして色づいた桜並木が秋の訪れを告げる。波長を合わせ時をうまく刻んでいる庭である。
破壊的に季節感を表現する成就院参道、その景色と合わせて極楽寺坂切通し一帯の風景ができあがる。
季節を細かく丁寧に表現しているお寺はほかに瑞泉寺と海蔵寺がある。極楽寺は鎌倉の町の西南角にあるが瑞泉寺は北東角にあり、海蔵寺は北西角にある。極楽寺は21.5m、瑞泉寺は53.3mの標高があり海蔵寺は27.4m。町の真ん中、二の鳥居あたりは5.6mである(あるくあるけるMap&News.net:鎌倉標高MAP参照)。北に小高い山がありその東西の端からハイキングコースが海(南)に向って伸びる鎌倉の町は、もみ殻を飛ばす時に使う箕(み)のような形をしている。
町の中心が凹んでいて人々はそれぞれの斜面に向って道を造り家を建てていった。幕府創建のころからその原則は変わっていないようで今も坂道に家が建てられている。
坂道は小さな流れに沿っているが、その水の手が尽きるあたりの草深い谷間に瑞泉寺と海蔵寺は創建された。
瑞泉寺は掃き清めている感じがなく自然のままに月毎の花を咲かせている。駅からくるバスの終点鎌倉宮前から歩き始め通玄橋を渡ってから急坂を行き総門から山門までの急な階段を登るおよそ30分、息をはずませることが敬遠されているのか?参拝する人は案外少ない。二階堂の町並みを歩くのはなかなかの快感なのだが。
散策コース



西行が、東大寺大仏殿復興の勧進のため奥州藤原氏を訪ねる途中、鎌倉に立ち寄った。吾妻鏡1186年8月15日、西行の弓馬の腕を知る頼朝がその技を指南してくれるよう所望。渋々だったが西行はその技を披露したといわれる。西行と 頼朝のファンはこのことが流鏑馬を復活させたと思いたいら5い。1年後、吾妻鏡1187年8月15日、流鏑馬があり、特に、幕府の囚人になっていた諏方盛澄が神業を連発したことが記されている。これが流鏑馬の始まりだという。
鶴岡八幡宮 例大祭:毎年9月14日〜16日開催
鎌倉の誉れであり鎌倉武士のこころの支えだった鎌倉権五郎景政を祀る御霊神社の例大祭が景政の命日、9月18日に行われる。大釜に湯を沸かし災いを除き福の神を招くという湯気を受ける。湯立神楽が奉納される。お神酒やお赤飯がふるまわれる。神輿が神社をでる。そして猿田彦の面を先頭に面掛行列が出発。爺、鬼、鼻長、烏天狗などと身重のおかめ(阿亀)さんが続く。おかめさんの大きなお腹に触ると安産が約束されると聞いて、若い女性が飛び出してくる。そして祭りは最高潮を迎える。
面掛行列:毎年9月18日開催

宝戒寺、浄妙寺、高徳院、長谷寺、極楽寺、本覚寺、本興寺、来迎寺、
補陀洛寺、光明寺、妙隆寺

宝戒寺、海蔵寺、浄光明寺、鶴岡八幡宮、瑞泉寺、東慶寺、浄智寺、成就院、
極楽寺、高徳院(鎌倉大仏)
宝戒寺の萩は、白い花が咲きます。

東慶寺、浄智寺、海蔵寺、英勝寺、宝戒寺、長谷寺、瑞泉寺、浄光明寺、
妙本寺、極楽寺
英勝寺には白い彼岸花があります。

東慶寺、浄智寺、海蔵寺、浄妙寺、瑞泉寺
新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡大防止のため、開催イベントの中止や延期がある可能性がございます。おでかけの際は事前にご確認ください。
■鶴岡八幡宮例大祭
開催場所:鶴岡八幡宮
開催日:9月14日~16日
宵宮祭 9月14日 18:00〜
例大祭 9月15日 10:00〜
神幸祭 9月15日 13:00〜
流鏑馬神事 9月16日 13:00〜
鈴虫放生祭 9月16日 17:00〜
■神幸祭、例祭
開催場所:甘縄神明神社
開催日:9月10日、14日
神幸祭 9月10日 12:00〜
例祭 9月14日 10:00〜
■面掛行列
開催場所:御霊神社
開催日:9月18日
例祭 12:00〜
鎌倉神楽 13:00〜
面掛行列 14:30頃~15:30頃
由比ヶ浜の満ち潮引き潮
【展示】
シネマ紀行 ― 日本の風景
2023年7月1日~10月1日
料金:一般200円/小・中学生100円
<映画上映2023年9月〜>
■ゼロの焦点
9月5日、7日、9日、10日
監督:野村芳太郎
原作:松本清張
出演:久我美子、高千穂ひづる、有馬稲子、南原宏治、西村晃、加藤嘉
■点と線
9月6日、8日、9日、10日
監督:小林恒夫
原作:松本清張
出演:南廣、山形勲、高峰三枝子、加藤嘉、志村喬、堀雄二
■銀座カンカン娘
9月18日、21日、23日、24日
監督:島耕二
出演:高峰秀子、笠置シヅ子、灰田勝彦、古今亭志ん生、浦辺粂子、岸井明
■飢餓海峡
9月18日、20日、22日、24日
監督:内田吐夢
出演:三國連太郎、左幸子、高倉健、伴淳三郎、三井弘次、加藤嘉
9月の段葛
段葛の桜の葉が色づき始め散っていく。お彼岸を過ぎると人は日差しの暖かさが嬉しくなる。

【鎌倉文学館】
鎌倉文学館は2023年3月27日から2027年3月31日(予定)で庭園も含め、大規模改修のため全館休館
【鎌倉市鏑木清方記念美術館】
■清方生誕145年記念
東の美人画家、鏑木清方
~上村松園とともに~
会期
前期:2023年7月1日~8月6日
後期:2023年8月10日~9月10日
開館時間:9:00 ~ 17:00
※最終入館は30分前まで
休館日:毎週月曜日、7月17日は開館、7月18日
入館料:一般 300円/小・中学生 無料/鎌倉に通学する小学生~大学生 無料
■清方×文学
ー紅葉への憧憬、鏡花との友情ー
会期:2023年9月14日~10月18日
開館時間:9:00 ~ 17:00
※最終入館は30分前まで
休館日:毎週月曜日、10月10日(9月18日、10月9日は開館)
入館料:一般 450円/小・中学生 220円
【神奈川県立近代美術館 鎌倉別館】
■吉村 弘 風景の音 音の風景
会期:2023年4月29日~9月3日
開館時間:9:30 ~ 17:00
(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜
入館料:一般 700円/20歳未満・学生 550円/65歳以上 350円/高校生 100円
■[コレクション展]
荘司 福 旅と写生/ドローイング
会期:2023年9月16日~11月26日
開館時間:9:30 ~ 17:00
(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜(9月18日、10月9日を除く)
入館料:
一般 250円/20歳未満・学生 150円/65歳以上 100円/高校生100円
【神奈川県立近代美術館 葉山館】
■コレクション展
加納光於
色(ルゥーパ)、光、そのはためくものの
会期:2023年7月15日~9月24日
開館時間:9:30 ~ 17:00
(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜
(7月17日、9月18日を除く)
入館料:一般 250円/
20歳未満・学生 150円/
65歳以上 100円/
高校生 100円
■企画展
挑発関係=中平卓馬×森山大道
会期:2023年7月15日~9月24日
開館時間:9:30 ~ 17:00
(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜
(7月17日、9月18日を除く)
入館料:一般 1000円/
20歳未満・学生 500円/
65歳以上 100円/
高校生 100円