頼朝とともに始まった鎌倉
源頼朝はここに来た日から日本を眺めていた。鎌倉は頼朝とともに始まった町である。
1180年10月6日幾千万の軍士(吾妻鑑)が頼朝に従って鎌倉にやって来た。全部が鎌倉には入れるわけがなく、その時、頼朝とともに鎌倉に入ったのは上級の武将100騎とその郎党ほか合計で1000人ほどではなかったかと推測する。
仮にそうだとして考える。
新規の員数を飲み食いさせ寝させる場所と原材料の用意そして排泄物の処理、そのシミュレーションをし実行時のリーダーは誰がやるのか。そちらに人材を振り向ける余裕がない。出来ることからやっていく。
武家が日本を動かすこと自体が初めてであり頼朝は新しい法のルールを作り、日本を治めるための軍事力を持たなければならなかった。6日の夜、頼朝は民家を御宿館(吾妻鑑)とした。
国家のトップになった頼朝がはじめに行ったのは鶴岡八幡宮を新しく小林郷(現在の場所)に建立すること、そして革命政権樹立を聞き頼朝を討伐しようと来襲している平家軍を討つことである。16日に駿河に向い出発、20日に富士川で平家を退けている。さらに翌11月、佐竹氏破り常陸国を掌中にし頼朝自身の基盤を揺るぎないものにした。
革命政権の場合、どの例をみてもそうだが、首都の建設は後送りになる。人も金も余裕がない。
鎌倉は街道筋の町でもなくまた農業漁業の盛んな町でもない寂れた町だったようだ。が、それが幸いしたかもしれない。いわば無人の野に都を造るようなものだったかもしれない。桓武天皇が京の都を造ったように、家康が江戸を造作し家光と共に法と統治の仕組みを作った例に類似している。家康は頼朝のやり方を大いに参考にしたというから徳川の場合は逆かもしれないが。
頼朝の履歴書
頼朝の造った鎌倉
段葛 頼朝が鎌倉に来てはじめに造ったのが鶴岡八幡宮、次に若宮大路である。二の鳥居から三の鳥居までは土を盛り、一段高く高くした。妻政子の懐妊を喜び自らモッコを担いだという段葛である。 |
大蔵幕府跡 はじめは大きな民家を借り上げ幕府としたという。政を司ったところであり自らの住いでもあった。 |
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永福寺跡 奥州藤原氏を平泉に倒した時、二階建て建築が頼朝には新鮮だったらしく、敵味方の戦死者を弔うために造った永福寺は二階堂になっていたという。 |
勝長寿院跡 平治の乱の折に亡くなった父義朝と郎党鎌田政清を弔うため頼朝が造った寺院。現在はその勇姿を見ることはできず石碑が立っている。 |
頼朝の墓 頼朝自らが地頭に任じた島津氏が建てたという。側に立っている石碑にそう刻んであった。 |
稲村ケ崎から望む富士山 稲村ケ崎は25m超の高さがあるコブのような半島で、時々登り、富士山の美しさを確認したりするのにいい。 |
稲村ケ崎 鎌倉から極楽寺坂の切通しを登り稲村ケ崎を見て、七里ヶ浜、腰越と行くコースは頼朝が京や東大寺を行き来するのに通ったところだった。 |
妙本寺 小さなころから頼朝を援助してきた比企尼の屋敷があった比企谷。北条時政に謀られ一族が皆殺しになったという話が残っている。妙本寺には彼らを弔うお墓がある。 |
円覚寺、長寿寺、鶴岡八幡宮、杉本寺、荏柄天神社、報国寺、
頼朝の墓(大木でしたが、切り倒されていたとの情報があります)、妙本寺
円覚寺、明月院、浄智寺、東慶寺、海蔵寺、源氏山公園、長谷寺、妙本寺、
安国論寺、鶴岡八幡宮、 鎌倉宮、瑞泉寺、獅子舞の谷、建長寺、浄光明寺
円覚寺、東慶寺、海蔵寺、安国論寺、大巧寺
海蔵寺、宝戒寺、安国論寺、安養院、妙本寺
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11月の段葛
桜の葉がすっかり落ちて青空がきれい。4か国語が飛び交う段葛は国際的です。
由比ヶ浜の満ち潮引き潮
【特別展】
映画監督・是枝裕和のまなざし
2023年10月7日~2024年1月14日
料金:一般400円/小・中学生200円
<映画上映2023年11月〜>
■歩いても 歩いても
10月31日、11月1日、3日、4日
監督・脚本・原作:是枝裕和
出演:阿部寛、樹木希林、夏川結衣、YOU、高橋和也、田中祥平、原田芳雄
■童年往事 時の流れ
10月31日、11月2日、3日、5日
監督・脚本:侯孝賢(ホウ・シャオシェン)
出演:ユー・アンシュン、ティエン・フォン、メイ・ファン、タン・ルーユン
■奇跡
11月1日、2日、4日、5日
監督・脚本:是枝裕和
出演:前田航基、前田旺志郎、大塚寧々、オダギリジョー、樹木希林、橋爪功
■稲妻
11月14日、15日、17日、18日
監督:成瀬巳喜男
出演:高峰秀子、浦辺粂子、三浦光子、小沢栄、香川京子、根上淳
■真実(La Vérité)
11月14日、16日、17日、19日
監督・脚本:是枝裕和
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホーク、クレモンティーヌ・グルニエ
■海街diary
11月15日、16日、18日、19日
監督・脚本:是枝裕和 原作:吉田秋生
出演:綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず
■ぼくたちの哲学教室
11月21日、23日、26日、28日
監督:ナーサ・ニ・キアナン、デクラン・マッグラ
出演:ケヴィン・マカリーヴィーとホーリークロス男子小学校の子どもたち
■ベルファスト
11月21日、23日、25日、28日
監督:ケネス・ブラナー
出演:カトリーナ・バルフ、ジュディ・デンチ、ジェイミー・ドーナン、キアラン・ハインズ、ジュード・ヒル
■クライング・ゲーム
11月22日、24日、25日、29日
監督:ニール・ジョーダン
出演:スティーヴン・レイ、ミランダ・リチャードソン、フォレスト・ウィテカー、ジェイ・デヴィッドソン
■イニシェリン島の精霊
11月22日、24日、26日、29日
監督:マーティン・マクドナー
出演:コリン・ファレル、ブレンダン・グリーソン、ケリー・コンドン、バリー・キョーガン
■北条重時墓前祭
場所:極楽寺
開催日:11月3日 10:00~16:00
■丸山稲荷社火焚祭
場所:丸山稲荷社(鶴岡八幡宮境内)
開催日:11月8日 14:00~
■写真供養感謝祭
場所:浄智寺
開催日:11月11日 11:00~14:00
■秋葉山大権現例大祭
場所:光明寺
開催日:11月18日 11:00~
(雨天、行列中止)
■紅葉特別参拝
場所:覚園寺
開催日:11月18日~12月10日 9:00~19:00
入山料:高校生以上500円 小・中学生200円
■長谷寺秋の夜間特別拝観
場所:長谷寺
開催日:11月23日~12月3日
日没~19:00閉門(19:30閉山)
拝観料:大人400円 小学生200円
■吉屋信子記念館一般公開
開催日:10月、11月の毎週土・日曜
10月、11月の1日~3日
10:00~15:00(雨天中止)
■長寿寺特別拝観(長寿寺)
開催日:2023年10月1日~12月7日
10月~11月金土日祝・12月第1週
※12月1日~7日は毎日
拝観料:300円
■円覚寺 宝物風入
開催日:11月3日~5日 9:00~16:00
(最終日は15:30まで)
■建長寺 宝物風入
開催日:11月3日~5日 9:00~16:00
■旧川喜多邸別邸 (旧和辻邸)
特別公開(要入館料)
開催日:11月8日~12日
10:00~15:45
【鎌倉文学館】
鎌倉文学館は2023年3月27日から2027年3月31日(予定)で庭園も含め、大規模改修のため全館休館
【鎌倉市鏑木清方記念美術館】
■特別展
「 清方と弟子たち
―師弟で目指した芸術―」
会期:2023年10月21日~11月26日
開館時間:9:00 ~ 17:00
※最終入館は30分前まで
休館日:毎週月曜日、11月14日
入館料:一般 450円/小・中学生 220円
【神奈川県立近代美術館 鎌倉別館】
■[コレクション展]
荘司 福 旅と写生/ドローイング
会期:2023年9月16日~11月26日
開館時間:9:30 ~ 17:00
(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜(9月18日、10月9日を除く)
入館料:
一般 250円/20歳未満・学生 150円/65歳以上 100円/高校生100円
【神奈川県立近代美術館 葉山館】
■葉山館20周年記念
100年前の未来:
移動するモダニズム
1920-1930
会期:2023年10月7日~2024年1月28日
開館時間:9:30 ~ 17:00
(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜(10月9日、1月8日を除く)、12月29日~1月3日
入館料:
一般1,200円/
20歳未満・学生1,050円/
65歳以上600円/
高校生100円