栃木県 那須
百花繚乱に新雪
5月9日、明け方に雪になったようで茶臼岳は8合目から山頂にかけて雪をかぶっていた。午後になって晴れ上がり、田んぼの畔に咲いた花々の向うに新雪が輝いていた。
2月の節句のころから5月の田植えどきまで那須はたくさんの植物種の花が我さきに咲く。
初めは青のオオイヌノフグリと濃い黄色のホウセンカ、霜や雪にも負けずエネルギッシュに咲く。次いで白梅、黄色と白のスイセン、ペチコートスイセン、いろんな種が存在するスミレ。
そしてソメイヨシノ、辛夷、山桜、ハナモモすこし遅れてタンポポ。初夏が近づくとスズラン、ホテイラン、フデリンドウ、ゼニアオイ、ヒナゲシ、キツネノアザミなどが顔を突き出す。
背の低い山野草が多いが歩きながら好意的に探せば多くの花を見つけることができる。
那須の春は百花繚乱であった。
5月中頃からの「緑の王国」
5月の雪 5月9日に日付が変わる頃から雪が降り那須の山々は新雪に覆われた。水が入れられ鏡のようになっている田んぼに雪山が映った。 畔に咲く花と雪の那須連山が同じ画格の中に写った。 運転しながら安全に、那須連山の見事な眺望を期待できるのは、山に向って縦に延びる道。例えば国道294号線から入る那須リンドウラインと県道28号線つづくロイヤルロードがおすすめである。 |
|
|
幼い苗が風にそよぐ 田んぼに水が入り田植えがはじまった。念をいれて耕してきた田に苗をうえていく。耕運機がすべてやってくれるので、50m四方の田んぼに1時間もかからず幼い苗が風にそよぐ田んぼの風景になる。 芭蕉のころの田植歌が聞こえてくることはない。 |
広い広い那須の空 |
緑が生まれる森 この時期の那須の緑の素になっているのは林と森である。田植えが終り稲が育つと木々の緑と相まって王国を作っているが、春から初夏にかけて林は緑が生まれ輝く。 |
5月中頃からの「緑の王国」