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東京アートニュース

 
東京アートニュース  
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《相馬の古内裏》弘化2 – 3年(1845 – 46)頃 個人蔵

歌川国芳展 ―奇才絵師の魔力
会場:大阪中之島美術館 4階展示室
住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1
会期:12月21日(土)~2025年2月24日(月・休)
 前期/12月21日(土)~2025年1月19日(日)
 後期/2025年1月21日(火)~2月24日(月・休)
休館日:月曜(1月13日、2月24日は開館)、12月31日、1月1日、1月14日
開場時間:10:00~17:00 (入場は16:30まで)
https://kuniyoshi2024.jp/

無尽の想像力と圧倒的な画力で斬新な作品を数多く世に生み出した江戸末期の浮世絵師、歌川国芳(1797–1861)。
本展は国芳展の決定版として、武者絵や戯画をはじめとした幅広い画題の浮世絵版画や貴重な肉筆画など、約400点を展示。浮世絵という枠や時代を超えて多くの人々を魅了し、国内外で高い人気を誇る国芳の魅力を存分に伝える。
特に、国芳の手で大きく進化した武者絵や、得意ジャンルの戯画は見どころたっぷり。大の猫好きで知られる国芳の、猫を描いた新発見作品の《流行猫の変化》(通期)も必見だ。

《流行猫の変化》天保12 – 13年(1841 – 42)頃 個人蔵
※無断転載禁止

入場人数の制限や、入場券・日時指定券が必要な場合がありますので、お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。


東京

特別展「鳥 ~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~」
会場:国立科学博物館 →上野MAPへ
会期:11月2日(土)~2025年2月24日(月・休)
休館日:月曜、12月28日~1月1日、1月14日
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
https://toriten.exhn.jp

科博初の鳥類をテーマとした展覧会。
鳥の起源とその進化の過程を紹介し、さらに、600点以上の貴重な剝製・骨格標本をゲノム解析により明らかになった最新の系統分類に従って展示するとともに、「絶滅」「翼」「猛禽」「ペンギン」「フウチョウ」の5テーマに集中して展示をおこなう「特集」コーナーや、「鳥の雌雄産み分け」「鳥にもある“方言”や“言語”」「つがい外の性関係」「カッコウの托卵で宿主は滅びないのか?」など、鳥の驚きの生態に関するトピックを、23の「鳥のひみつ」コーナーにて解説、鳥類の魅力に迫る。

  • ペラゴルニス・サンデルシの生体復元モデル 国立科学博物館蔵
    ※無断転載禁止

モネ 睡蓮のとき
会場:国立西洋美術館 →上野MAPへ
会期:10月5日(土)~2025年2月11日(火・祝)
休館日:月曜(10月14日、11月4日、1月13日、2月10日・11日は開館)、10月15日、11月5日、12月28日~1月1日、1月14日
開館時間:9:30~17:30、金・土曜9:30~21:00(入館は閉館の30分前まで)
https://www.ntv.co.jp/monet2024/

印象派を代表する画家のひとりであるクロード・モネ(1840-1926)の、晩年の制作に焦点をあてた展覧会。
多くの困難に直面したモネの晩年のなかで、彼の最たる創造の源となったのが、ジヴェルニーの自邸の庭に造られた睡蓮の池に、周囲の木々や空、光が一体となって映し出されるその水面だった。この主題を描いた大画面の絵画に囲まれる展示空間が、モネ晩年の最重要テーマとなった。
本展では、パリのマルモッタン・モネ美術館から、日本初公開作品7点を含む約50点が来日。様々な〈睡蓮〉の奥深い世界を紹介するとともに、モネ晩年の制作の核心に迫る。

  • クロード・モネ《睡蓮》1914-1917年頃 油彩/カンヴァス
    マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet
    ※無断転載禁止

再開館記念「不在」―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル
会場:三菱一号館美術館 →東京MAPへ皇居MAPへ
会期:11月23日(土)~2025年1月26日(日)
休館日:月曜(ただし、トークフリーデーの11月25日、12月30日と1月13日、1月20日は開館)、12月31日、1月1日
開館時間:10:00~18:00(祝日を除く金曜と会期最終週平日、第2水曜は20:00まで)
https://mimt.jp/ex/LS2024

三菱一号館美術館リニューアル・オープン最初の展覧会。
本展では、三菱一号館美術館のコレクション及び展覧会活動の核をなすアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864-1901)の作品を改めて展示し、フランスを代表する現代美術家ソフィ・カルとの協働を実現。
ソフィ・カルの多くの作品に通底する「不在」をテーマに、「時代の記録者」ロートレックの作品を、「不在」とその表裏一体の関係にある「存在」という視点から見直す試みがなされている。

  • アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《メイ・ミルトン》、
    1895年、リトグラフ/紙、三菱一号館美術館蔵
    ※無断転載禁止

ルイーズ・ブルジョワ展:
地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ

会場:森美術館 →六本木MAPへ
会期:9月25日(水)~2025年1月19日(日)
休館日:会期中無休
開館時間:10:00~22:00、火曜10:00~17:00、
10月23日は17:00まで、12月24日・12月31日は22:00まで(最終入館は閉館時間の30分前まで)
https://www.mori.art.museum/jp/

70年にわたるキャリアの中で、インスタレーション、彫刻、ドローイング、絵画など、さまざまなメディアを用いながら、男性と女性、受動と能動、具象と抽象、意識と無意識といった二項対立に潜む緊張関係を探求したアーティスト、ルイーズ・ブルジョワ(1911年パリ生まれ、2010年ニューヨークにて没)。
日本では27年ぶり、また国内最大規模の個展となる本展では、約100点もの作品群を、3章構成で紹介し、その活動の全貌に迫る。
特に、彼女が結婚を機にパリからニューヨークに渡った頃描かれた初期絵画作品には、その後数十年に渡って繰り返される重要なモチーフが登場し、近年世界的に高い関心を得ている。

  • ルイーズ・ブルジョワ
    《トピアリーIV》
    1999年
    撮影:Christopher Burke
    © The Easton Foundation/Licensed by JASPAR, Tokyo, and VAGA at Artists Rights Society (ARS), New York
    ※無断転載禁止

坂本龍一 | 音を視る 時を聴く
会場:東京都現代美術館 企画展示室 1F/B2F
会期:12月21日(土)~2025年3月30日(日)
休館日:月曜(1月13日、2月24日は開館)、12月28日~1月1日、1月14日、2月25日
開館時間:10:00~18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/RS/

音楽家・アーティスト、坂本龍一(1952-2023)の大型インスタレーション作品を包括的に紹介する、日本では初となる最大規模の個展。
本展では、生前坂本が東京都現代美術館のために遺した展覧会構想を軸に、坂本の創作活動における長年の関心事であった音と時間をテーマに、未発表の新作と、これまでの代表作から成る没入型・体感型サウンド・インスタレーション作品10点あまりを、美術館屋内外の空間にダイナミックに構成・展開する。
坂本が追求し続けた「音を空間に設置する」という芸術的挑戦と、「時間とは何か」という深い問いかけが、、鑑賞者の目と耳を開きながら、心を揺さぶり、従来の音楽鑑賞や美術鑑賞とは異なる体験を生み出す。

  • Photo by Neo Sora ©2017 Kab Inc.
    ※無断転載禁止

中国陶磁展 うわぐすりの1500年
会場:松岡美術館
会期:10月29日(火)~2025年2月9日(日)
休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)、12月28日~1月6日
開館時間:10:00~17:00、第1金曜10:00~19:00(最終入館は閉館の30分前)
https://www.matsuoka-museum.jp/contents/8836/

うわぐすり、すなわち釉薬は陶磁器表面を覆うガラス質の膜であり、陶磁器ならではの要素。長きにわたり続けられた、釉薬の性質や施し方によって様々に変化する美しさの追求は、中国陶磁の世界に大きな発展をもたらした。
本展では、後漢時代から明時代までのおよそ1500年間における、釉薬の美が詰まった名品約50点を展示。副葬品に使用された「緑釉」、多色をかけ分けたエキゾチックな「三彩」、洗練された佇まいを持つ「青磁」、失透質のブルーに紅斑が浮かぶ「澱青釉」など、多彩な表現の美の軌跡を辿る。
また、会期中は「伝統芸能の世界 ―能楽・歌舞伎・文楽―」が同時開催される。

  • 三彩大壺 唐時代
    ※無断転載禁止

早春展「細川家の日本陶磁―河井寬次郎と茶道具コレクション―」
会場:永青文庫
会期:2025年1月11日(土)~4月13日(日)
休館日:月曜(1月13日、2月24日は開館)、1月14日、2月25日
開館時間:10:00~16:30(最終入館は16:00)
https://www.eiseibunko.com/exhibition.html

永青文庫の設立者である16代の細川護立(1883~1970)が支援をした陶芸家・河井寬次郎(1890~1966)の作品約30点を展示し、初期から後期にかけての作風の変遷を辿るほか、細川家伝来の茶道具を特集する。
特に、熊本藩の御用窯であった八代焼は、河井寬次郎の作品とともに、約20年ぶりのお披露目となる。素地と異なる色の陶土を埋め込む象嵌技法が特徴の八代焼は必見だ。
また、特別展示として細川護熙・護光の作品も紹介されるので、細川家の日本陶磁コレクションの様々な魅力を堪能できる。

  • 河井寬次郎「三彩車馭文煙草筒」大正11年(1922)
    ※無断転載禁止

グラン・パレ・イマーシブ 永遠のミュシャ
会場:ヒカリエホール(渋谷ヒカリエ9F) →渋谷MAPへ
会期:12月3日(火)~2025年1月19日(日)
休館日:12月19日、1月1日
開場時間:11:00~20:00、12月31日は11:00~18:00(最終入場は閉場の30分前まで)
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/24_mucha/

世界中のアートファンから注目を集めるグラン・パレ・イマーシブとミュシャ財団が、パリで2023年に開催したイマーシブ展覧会「Éternel Mucha」を日本向けにアレンジ。19世紀末から20世紀初頭にかけてパリで活躍した画家、アルフォンス・ミュシャ(1860–1939)が生涯にわたり創作した傑作を、高さ6mの高解像度プロジェクションを通してイマーシブならではの空間で堪能する、新感覚の没入体験型展覧会となっている。
迫力あるイマーシブ映像と音楽を中心に、ミュシャの人生、画業、後世への影響などを、学術的な視点と多彩な演出で紹介。これまでにない展覧会の楽しみ方ができる。

  • 会場イメージ
    ©2024 Mucha Trust-Grand Palais Immersif -Bunkamura
    ※無断転載禁止

ポケモン×工芸展 ― 美とわざの大発見 ―
会場:麻布台ヒルズ ギャラリー →六本木MAPへ
会期:11月1日(金)~2025年2月2日(日)
 前期/11月1日(金)~12月25日(水)
 後期/12月26日(木)~2025年2月2日(日)
 ※前期・後期にて展示替えあり
休館日:12月31日
開館時間:月曜~木曜・日曜10:00~19:00、金・土曜、祝前日10:00~20:00(最終入館は閉館の30分前まで)
https://www.azabudai-hills.com/azabudaihillsgallery/sp/kogei-pokemon-ex/

ポケモンと工芸が出会ったら、どんなかがく反応が起きるのか、という問いに人間国宝から若手まで20名のアーティストが本気で挑んだ展覧会。
ポケモンの姿かたちからしぐさ、気配までを呼び起こした作品や、進化や通信、旅の舞台、効果抜群のわざなどゲームの記憶をたどる作品。そして日常を彩る器、着物や帯留など粋な装いに溶け込んだポケモンたちなど、かけ算パワーで増幅した美とわざの発見が、会場のいたる所で楽しめる。
また、本展初となるコラボカフェも登場し、展覧会関連のトークイベントやワークショップも開催される。

  • 吉田泰一郎《 サンダース》《イーブイ》
    2022年 個人蔵
    ©吉田泰一郎 撮影:斎城卓
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寺山修司展 ―世田谷文学館コレクション展 2024年度後期―
会場:世田谷文学館
住所:東京都世田谷区南烏山1-10-10
会期:10月5日(土)~2025年3月30日(日)
 ※会期途中に整備休館あり
休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)、12月29日~1月3日、館内整備期間(3月10日~3月18日)
開館時間:10:00~18:00(展覧会入場、ミュージアムショップは17:30まで)
https://www.setabun.or.jp/collection_exhi/20241005_collection.html

表現活動の豊かな可能性を模索した寺山修司(1935~1983)は、30歳前後の1960年代後半に世田谷区下馬へ移り住み、演劇実験室「天井棧敷」を設立。長編小説や戯曲、評論など新たな執筆活動をしながら、演劇や映画といった芸術ジャンルへと移行していく、寺山にとって節目となる時期がこの世田谷時代だった。
寺山の生誕90年にあたり、これまで収蔵してきた関連コレクションを一堂に展示するのが、今回の展覧会で、自筆の書簡や「天井棧敷」に関する資料(原稿・台本・ポスター)など約150点の資料で、寺山修司の人物像とその活動を紹介する。

  • 渋谷に落成した天井棧敷館の前で(1969年)©テラヤマ・ワールド
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千葉

西川勝人 静寂の響き
会場:DIC川村記念美術館
住所:千葉県佐倉市坂戸631
会期:9月14日(土)~2025年1月26日(日)
休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)、12月24日~1月1日
開館時間:9:30~17:00 (入館は16:30まで)
https://kawamura-museum.dic.co.jp/art/exhibition-past/2024/katsuhito-nishikawa/

ドイツを拠点に活動する西川勝人(1949–)は、自然との融合を意識したプロジェクトや、彫刻、平面から家具まで、異なる造形分野を横断しながら制作。シンプルな構造と簡素な素材を用い、光と闇、その間に広がる陰影について示唆に富んだ作品を生み出し続けている。
本展は、1980年代から現在まで、一定して静けさという特質を保持し続ける西川作品の美学に触れる日本初の回顧展で、彫刻、写真、絵画、ドローイング、インスタレーション、建築的構造物の約70点が、作家自身の構成によって展示されている。
静謐な空間に身を置き、 ひとり観想に耽る時間を楽しみたい。

  • 西川勝人 《根》 1994年 作家蔵
    ©Katsuhito Nishikawa 2024
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新潟

谷川俊太郎 絵本★百貨展
会場:新潟県立万代島美術館
住所:新潟県新潟市中央区万代島5-1 万代島ビル5F
会期:2025年1月18日(土)~4月6日(日)
休館日:1月20日、2月3日、2月17日、3月3日、3月17日
開館時間:10:00~18:00(観覧券の販売は17:30まで)
https://banbi.pref.niigata.lg.jp/exhibition/tanikawa_ehon/

2024年11月、92歳で亡くなった詩人の谷川俊太郎。
本展では、1960年代以降、さまざまな絵描きや写真家と作ってきた200冊にも及ぶ絵本の中から約20冊を取り上げ、多彩なクリエイターとともに、絵本の原画、絵や言葉が動き出す映像、朗読や音、巨大な絵巻や書き下ろしのインスタレーション作品などを展示。谷川俊太郎の絵本の世界を、立体的に体験することができる。
また、最後のコーナーでは展示で紹介してきた絵本を読むこともできるので、読み手に対する谷川俊太郎の希望の眼差しを感じてみたい。

  • 東京会場 展示風景(撮影:高橋マナミ)
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石川

反復と偶然展
会場:国立工芸館  →金沢MAPへ
住所:石川県金沢市出羽町3-2
会期:12月17日(火)~2025年2月24日(月・休)
休館日:月曜(1月13日、2月24日は開館)、12月28日~1月1日、1月14日
開館時間:9:30~17:30 (入館は閉館の30分前まで)
https://www.momat.go.jp/craft-museum/exhibitions/r6-02

「反復」と「偶然」という言葉は、ものをつくるうえでとても重要なキーワード。この「反復」と「偶然」という工芸やデザインを特徴づけるふたつの性質に注目し、所蔵作品を紹介するのが、今回の展覧会。
同じパターンの繰り返しは、空間的な広がりや心地よいリズムを感じさせ、一方で偶然性は、人為を超えた作用が作品の味わいとなったり、独特な存在感になったりする。
職人的な技巧を凝らした一品制作の工芸と、均一な品質の製品を量産するデザインは、一見正反対なものづくりの姿勢に見えるが、この「反復」と「偶然」という視点から眺めると、ある共通点や差異が見えてくることを体感したい。

  • 林尚月斎《花編放射文盛器》1947年頃
    国立工芸館蔵
    撮影:エス・アンド・ティ フォト
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京都

生誕120 年 人間国宝 黒田辰秋―木と漆と螺鈿の旅―
会場:京都国立近代美術館 →祇園・清水寺・銀閣寺MAPへ
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町
会期:12月17日(火)~2025年3月2日(日)
休館日:月曜(1月13日、2月24日は開館)、12月29日~1月3日、1月14日、2月25日
開館時間:10:00~18:00、金曜10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)
https://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionarchive/2024/461.html

木工芸の技術において初めてとなる重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された日本を代表する木漆工芸家・黒田辰秋。
黒田辰秋の生誕120 年を記念して開催される本展は、代表作が一堂にならぶ、黒田辰秋の生涯をたどる回顧展となっており、文筆家の白洲正子が音頭を取って編集した黒田初の作品集『黒田辰秋 人と作品』に掲載されている作品84件のうち49点を展示。
併せて、これまで北海道内だけで紹介されてきた優品や、初期の代表作、3点の三面鏡などが公開され、黒田の造形思考を俯瞰することができる。

  • 黒田辰秋《拭漆文欟木飾棚》 1966年 京都国立近代美術館
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禅寺の茶の湯
会場:相国寺承天閣美術館 →京都御所・二条城MAPへ
住所:京都府京都市上京区今出川通烏丸東入
会期:Ⅰ期:9月14日(土)~11月10 日(日)
   Ⅱ期:11月17日(日)~2025年2月2日(日)
休館日:12月27日~1月5日
開館時間:10:00~17:00 (入館は16:30まで)
https://www.shokoku-ji.jp/museum/exhibition/chanoyu2024/

禅と深い関係がある茶の湯の世界。そのため、相国寺とその塔頭の什物にも茶の湯にまつわる作品が多く伝来しており、茶礼と茶会など、禅僧の暮らしの中に茶の湯が息づいていた。
本展では、国宝1件、重要文化財6件、初公開作品も含めた茶会記に載る什物や、茶道具の名品約200点を展示。室町幕府八代将軍足利義政ゆかりの寺院として、近世茶人との交流が伺える寺宝は見ごたえがある。

  • 国宝 玳玻散花文天目茶碗 一口 中国・宋時代 相国寺蔵
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大阪

山王美術館 開館15周年記念展
コレクションでつづる  藤田嗣治・佐伯祐三・荻須高徳
-パリを愛し、パリに魅了された画家たち-

会場:山王美術館
住所:大阪府大阪市中央区城見2-2-27
会期:9月1日(日)~2025年1月31日(金)
休館日:火曜、水曜、12月29日~1月2日
開館時間:10:00~17:00 (最終入館は16:30)
https://www.hotelmonterey.co.jp/sannomuseum/exhibition/202409a.html

開業より収蔵作品のみによる展覧会を続けてきた山王美術館。開館15周年を記念する本展も、藤田嗣治・佐伯祐三・荻須高徳の新たに加わったコレクションを含む収蔵品の中から、選りすぐりの作品を展示する。
時期は異なるが、ともに東京美術学校(現・東京藝術大学)を卒業後パリに渡り、独自の画風を築き上げた3人が描いたパリの風景画が並べて展示され、それぞれの画家が見つめた対象への眼差しや、画風の違いを見比べながら鑑賞することができる。
また、1フロアに1作家の作品展示をすることで、より深くそれぞれの作家の生涯や画風の変遷を知ることができる。

  • 佐伯祐三≪パリの街角≫1925年、山王美術館蔵
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大阪市・上海市友好都市提携50 周年記念
特別展「中国陶磁・至宝の競艶―上海博物館×大阪市立東洋陶磁美術館」

会場:大阪市立東洋陶磁美術館
住所:大阪府大阪市北区中之島1-1-26
会期:10月19日(土)~2025年3月30日(日)
休館日:月曜(1月13日、2月24日は開館)、1月14日(火)、2月25日(火)
開館時間:9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
https://www.moco.or.jp

大阪市と上海市の友好都市提携50周年を記念して開催される展覧会。
中国を代表する世界的な博物館の一つとして知られる上海博物館の、日本初公開作品22件(うち海外初公開19件)を含む所蔵品50件と、大阪市立東洋陶磁美術館所蔵品27件の作品が一堂に並び、唐時代から清時代までの中国陶磁の至宝の数々を堪能することができる。
特に、清時代の康煕年間に景徳鎮官窯でつくられた《蘋果緑釉印盒》(国家一級文物)は、「豇豆紅釉」が窯変によって淡いアップルグリーンの「蘋果緑釉」となり、部分的に紅色も見られる極めて珍しい作品で必見だ。

  • 緑地粉彩八吉祥文瓶 清時代・乾隆(1736-1795)/
    景徳鎮窯 高25.9cm、径10.1cm 上海博物館
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