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東京アートニュース

 
東京アートニュース  
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アンリ・マティス《豪奢、静寂、逸楽》 1904年
ポンピドゥー・センター/国立近代美術館
Centre Pompidou, Paris, Muséenational d’art moderne-Centre de création industrielle

マティス展
会場:東京都美術館 →上野MAPへ
会期:4月27日(木)~8月20日(日)
休館日:月曜(7月17日、8月14日は開室)、7月18日
開館時間:9:30~17:30、金曜9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)
https://matisse2023.exhibit.jp/

フォーヴィスム(野獣派)を生みだし、モダン・アートの誕生に決定的な役割を果たした、20世紀を代表するフランスの巨匠、アンリ・マティス(1869‒1954)の約20年ぶりの大規模な回顧展。
世界最大規模のマティス・コレクションを所蔵するポンピドゥー・センターから名品約150点が展示され、絵画に加えて、彫刻、ドローイング、版画、切り紙絵、晩年の最大の傑作であり、マティス自身がその生涯の創作の集大成とみなした南仏ヴァンスのロザリオ礼拝堂に関する資料まで、各時代の代表的な作品によって多角的にその仕事を紹介する。なかでも、マティス初期の傑作《豪奢、静寂、逸楽》は日本初公開。また、本展のために撮りおろしたロザリオ礼拝堂の映像は必見。
8章立ての展示を鑑賞しながら、豊かな光と色に満ちた巨匠の造形的な冒険を辿ることができる。

アンリ・マティス《マグノリアのある静物》 1941年
ポンピドゥー・センター/国立近代美術館
Centre Pompidou, Paris, Muséenational d’art moderne-Centre de création industrielle
※無断転載禁止

新型コロナウィルス感染防止にともない、展覧会は中止になる場合があります。
また、入場人数の制限や、入場券・日時指定券が必要な場合もありますので、必ず公式サイトでご確認ください。


東京

江戸にゃんこ 浮世絵ネコづくし
会場:太田記念美術館 →原宿・表参道MAPへ
会期:4月1日(土)~5月28日(日)
   前期/4月1日(土)~4月25日(火)
   後期/4月29日(土・祝)~5月28日(日)
   ※前後期で全点展示替え
休館日:月曜、4月26日~4月28日(展示替えのため)
開館時間:10:30~17:30(入館は17:00まで)
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/

さまざまな動物が描かれてきた浮世絵のなかで、ペットとして最も多く描かれたのは猫。
本展では、歌川国芳の名品はじめ、歌川広重や月岡芳年らの優品、猫が主役や重要な役を担う説話や小説、さらには子ども向けの「おもちゃ絵」など、猫を題材とした多彩な作品を展観する。
歌川国芳が集中して猫の擬人化作品を生み出した天保12・13年制作の作品も多数展示され、江戸の「猫の浮世絵」ブームも知ることができる。

  • 歌川国芳「流行猫じやらし」(後期)個人蔵
    ※無断転載禁止

吹きガラス 妙なるかたち、技の妙
会場:サントリー美術館 →六本木MAPへ
会期:4月22日(土)~6月25日(日)
※作品保護のため、会期中展示替えあり
休館日:火曜(6月20日は18:00まで開館)
開館時間:10:00~18:00、金・土曜10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2023_2/index.html

直接手で触れることなく、ガラスの温度や状態を見定めながらスピーディに器を形づくる吹きガラス。本展では、吹きガラスならではの表現を生み出した作り手の〈技〉に注目しながら、古今東西の特色ある吹きガラス作品を展観する。
展示は5章立てになっており、東アジアの吹きガラスを紹介する第3章では、本展にあわせて実施したサントリー美術館所蔵《藍色ちろり》の技法研究の成果をもとに、江戸時代の吹きガラス職人の技に迫る。
また、第5章では、現代アートとしての吹きガラスを、新進気鋭の若手作家4名の作品で紹介しており、吹きガラスのさらなる可能性を感じられる。

  • 藍色ちろり 日本 18世紀 サントリー美術館 【全期間展示】
    ※無断転載禁止

特別展「古代メキシコ ―マヤ、アステカ、テオティワカン」
会場:東京国立博物館 平成館 →上野MAPへ
会期:6月16日(金)~9月3日(日)
休館日:月曜(7月17日、8月14日は開館)、7月18日
開館時間:9:30~17:00、土曜9:30~19:00、
6月30日(金)~7月2日(日)、7月7日(金)~7月9日(日)はメキシコウィークのため9:30~20:00
※総合文化展は17:00閉館
※いずれも入館は閉館の30分前まで
https://mexico2023.exhibit.jp/

前15世紀から後16世紀のスペイン侵攻までの3000年以上にわたり、多様な環境に適応しながら、独自の文明が花開いたメキシコ。本展では、そのうち「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」という代表的な3つの文明に焦点をあて、普遍的な神と自然への祈り、そして多様な環境から生み出された独自の世界観と造形美を通して、古代メキシコ文明の奥深さと魅力に迫る。
メキシコ国内の主要博物館から厳選した古代メキシコの至宝約140件が一堂に会し、パレンケのパカル王と王妃(赤の女王)の墓、アステカの大神殿(テンプロ・マヨール)、テオティワカンの三大ピラミッドなど、メキシコが世界に誇る古代都市遺跡の魅力を、映像や臨場感あふれる再現展示で体感できる。

  • 赤の女王のマスク・冠・首飾り
    マヤ文明、7世紀後半
    パレンケ、13号神殿出土
    アルベルト・ルス・ルイリエ パレンケ遺跡博物館蔵
    ©Secretaría de Cultura-INAH-MEX. Foto: Michel Zabé
    ※無断転載禁止

企画展「北斎バードパーク」
会場:すみだ北斎美術館
会期:3月14日(火)~5月21日(日)
休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)
開館時間:9:30~17:30(入館は閉館の30分前まで)
https://hokusai-museum.jp/BirdPark/

浮世絵師・葛飾北斎(1760-1849)や門人が鳥を描いた作品約110点を展示。バードパークでいろいろな鳥たちとふれあうように、その美しさや画技の素晴らしさを身近に感じることができる。
鳥の種類ごとに、北斎や門人の作品に描かれた66種の鳥を紹介するほか、北斎の大判・中判花鳥画のシリーズの中から前後期あわせて5点を展示。さらに、江戸時代の小説の挿絵などに登場する鳥たちに込められた意味を読み解くほか、北斎が生きたニワトリを演出に使い絵画パフォーマンスを行ったという逸話を、「竜田川に紅葉の図」の再現やその映像で紹介する。

  • 葛飾北斎「鵙 小薊」すみだ北斎美術館蔵(後期)
    ※無断転載禁止

ルーヴル美術館展 愛を描く
会場:国立新美術館 企画展示室1E →六本木MAPへ
会期:3月1日(水)~6月12日(月)
休館日:火曜
開館時間:10:00~18:00、金・土曜、6月7日(水)・8日(木)・11日(日)は10:00~20:00
    (入場は閉館の30分前まで)
https://www.ntv.co.jp/love_louvre/

ルーヴル美術館の豊かなコレクションから選りすぐられた73点の名画を通じて、西洋絵画における「愛」の表現の諸相をひもとく展覧会。
18世紀フランス絵画の至宝ともいうべきジャン=オノレ・フラゴナールの《かんぬき》、フランス新古典主義の傑作であるフランソワ・ジェラールの《アモルとプシュケ》、フランソワ・ブーシェの《褐色の髪のオダリスク》をはじめ、ルーヴル美術館が誇る、珠玉の「愛」の絵画を鑑賞できる貴重な    機会となっている。

  • ジャン=オノレ・フラゴナール 《かんぬき》
    1777-1778年頃 パリ、ルーヴル美術館
    Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Michel Urtado /
    distributed by AMF-DNPartcom
    ※無断転載禁止

深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ
会場:東京都写真美術館2階展示室 →恵比寿MAPへ
会期:3月3日(金)~6月4日(日)
休館日:月曜(5月1日は開館)
開館時間:10:00~18:00、木・金曜10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)
http://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4274.html

私写真の先駆者で、1960~70年代の日本写真界を切り拓いた、深瀬昌久 (1934~2012)の、日本国内初となる大回顧展。
〈遊戯〉〈洋子〉〈烏(鴉)〉〈家族〉など、主要作品を網羅した東京都写真美術館のコレクションに加え、 《無題(窓から)》〈洋子〉のほか、日本大学芸術学部が1980年代初頭に収蔵した〈烏(鴉)〉、個人所蔵の〈ブクブク〉〈サスケ〉ほか、充実した作品群によって構成される本展では、自身の私生活を深く見つめ、触れるように撮る、触覚的な写真家・深瀬昌久の独自の世界を体感できる。

  • 《無題(窓から)》〈洋子〉より 1973年 東京都写真美術館
    (c)深瀬昌久アーカイブス
    ※無断転載禁止

憧憬の地 ブルターニュ ―モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷
会場:国立西洋美術館 →上野MAPへ
会期:3月18日(土)~6月11日(日)
休館日:月曜
開館時間:9:30~17:30、金・土曜9:30~20:00(入館は閉館の30分前まで)
https://bretagne2023.jp/

古来より特異な歴史文化を紡いできたフランス北西部のブルターニュ地方は、ロマン主義の時代を迎えると芸術家たちの注目を集め、以来流派や国籍を問わず幅広い画家を受け入れてきた。
本展では、とりわけ多くの画家たちがブルターニュに惹きつけられた19世紀後半から20世紀はじめに着目し、この地の風景や風俗、歴史をモティーフとした作品を一堂に展覧することで、それぞれの画家たちがこの「異郷」に何を求め、見出したのかを探る。
また、西洋だけでなく、明治後期および大正期にかけて渡仏した日本の近代画家たちが捉えた「ブルターニュ」も併せて紹介。国内の30ヶ所を超える所蔵先と海外2館から集められた約160点の絵画や素描、版画、ポスター作品に加え、文学作品やガイドブック、画家旧蔵の絵葉書やトランクなどの関連資料も展示される。

  • ポール・ゴーガン 《ブルターニュの農婦たち》
    1894年 油彩/カンヴァス 66.5×92.7cm オルセー美術館(パリ)
    ⒸRMN-Grand Palais (musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski /
    distributed by AMF
    ※無断転載禁止

NHK大河ドラマ特別展「どうする家康」
会場:三井記念美術館 →東京MAPへ
会期:4月15日(土)~6月11日(日)※会期中展示替えあり
休館日:月曜 (5月1日は開館)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
https://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html

NHK大河ドラマ「どうする家康」と連動した展覧会。
家康が今川から独立し、三河を平定するまでをテーマとした第1章から、家康が「東照大権現」として神になる第6章までの展示構成になっており、館内を一巡りすると、徳川家康のほか、織田信長、豊臣秀吉など、様々な戦国武将にまつわる品々や、同時代の美術品・歴史史料などとともに、徳川家康と彼が生きた時代を興味深く知ることができる。

  • 重要文化財 金陀美具足  桃山時代(16世紀) 久能山東照宮博物館
    ※無断転載禁止

【特別展】
小林古径 生誕140年記念 小林古径と速水御舟 ―画壇を揺るがした二人の天才―

会場:山種美術館
会期:5月20日(土)~7月17日(月・祝)
※会期中、一部展示替えあり
前期/5月20日(土)~6月18日(日)
後期/6月20日(火)~7月17日(月・祝)
休館日:月曜(7月17日は開館)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
https://www.yamatane-museum.jp/exh/2023/kokei.html

近代日本画の歴史に大きな足跡を残した小林古径(1883-1957) と 速水御舟(1894-1935)は、互いに尊敬し合い、切磋琢磨した仲でもあった。
古径の生誕140年を記念する本展では、古径の代表作である《極楽井》(東京国立近代美術館)、《出湯》(東京国立博物館)、《清姫》、御舟芸術の粋ともいうべき《炎舞》【重要文化財】、《翠苔緑芝》をはじめ、初期から晩年までの名品の数々を展示し、二人の交流を示す作品や言葉もあわせて紹介。
同時代に活躍し、画壇に大きな影響を与えた古径と御舟の交流や画業の変遷を、名品の数々とともに堪能できる。
※文中のうち、所蔵先表記のない作品はすべて山種美術館所蔵

  • 小林古径《猫》1946(昭和21)年 紙本・彩色 山種美術館
    ※無断転載禁止

開館20周年記念展「ジョルジュ・ルオー - かたち、色、ハーモニー -」
会場:パナソニック汐留美術館 →新橋MAPへ
会期:4月8日(土)~6月25日(日)
休館日:水曜(5月3日、6月21日は開館)
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで),
     5月12日、6月2日・23日・24日は10:00~20:00(入館は19:30まで)
https://panasonic.co.jp/ew/museum/exhibition/23/230408/

開館20周年を記念する展覧会第一弾となる、ジョルジュ・ルオーの本格的な回 顧展。
晩年の傑作《かわいい魔術使いの女》や戦時期の重要作品《ホモ・ホミニ・ルプス(人は人にとりて狼なり)》、手紙やルオーの詩など、本邦初公開作品を含む約70点が展示され、ルオーが自身の芸術を語るのに繰り返し用いたことば「かたち、色、ハーモニー」をキーワードに、画家が影響を受けた同時代の芸術や社会の動向、二つの大戦との関係にも触れながら、ルオーの装飾的な造形の魅力に迫る。

  • ジョルジュ・ルオー 《かわいい魔術使いの女》
    1949年 油彩 ポンピドゥー・センター、パリ/国立近代美術館
    Photo © Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist. RMN-Grand Palais /
    Bertrand Prévost / distributed by AMF
    ※無断転載禁止

エドワード・ゴーリーを巡る旅
会場:渋谷区立松濤美術館 →渋谷MAPへ
会期:4月8日(土)~6月11日(日)
※会期中、一部展示替えあり
休館日:月曜
開館時間:10:00~18:00、金曜10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)
https://shoto-museum.jp/exhibitions/199gorey/

不思議な世界観と、モノトーンの緻密な線描で、世界中に熱狂的なファンを持つ、アメリカの絵本作家エドワード・ゴーリー(Edward Gorey,1925‒2000)。文学やバレエ、映画などを熱烈に愛好して深い造詣を持ち、多数の挿絵や演劇・バレエのポスター、舞台と衣装のデザインなどにも多彩な才能を発揮した。
近年、日本でも『うろんな客』『不幸な子供』などの絵本が次々と紹介され、高い人気を得ている。
本展は、そんな作家の終の棲家に作られた記念館・ゴーリーハウスで開催されてきた企画展から、「子供」「不思議な生き物」「舞台芸術」などのテーマを軸に約250 点の作品で再構成するもので、達観したクールな死生観を持つ謎めいた作品との邂逅を堪能できる。

  • エドワード・ゴーリー『うろんな客』 原画 1957年
    ペン、インク、紙
    ©2022 The Edward Gorey Charitable Trust
    ※無断転載禁止

森美術館開館20周年記念展
ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会

会場:森美術館 →六本木MAPへ
会期:4月19日(水)~9月24日(日)
休館日:会期中無休
開館時間:10:00~22:00、火曜10:00~17:00(8月15日は10:00~22:00) ※入館は閉館の30分前まで
https://www.mori.art.museum

1990年代以降、現代アートは欧米だけでなく世界の多様な歴史や文化的観点から考えられるようになった。 それはもはや学校の授業で考える図画工作や美術といった枠組みを遙かに越え、むしろ国語・算数・理科・社会など、あらゆる科目に通底する総合的な領域ともいえる。
本展は、学校で習う教科を現代アートの入口とし、見たことのない、知らなかった世界に多様な観点から出会う試みで、展覧会のセクションは「国語」、「社会」、「哲学」、「算数」、「理科」、「音楽」、「体育」、「総合」に分かれているが、実際それぞれの作品は複数の科目や領域に通じている。
また、出展作品約150点の半数以上を森美術館のコレクションが占める一方、本展のための新作も披露され、54組のアーティストによる学びの場、「世界の教室」が創出される。

  • ヤン・ヘギュ
    展示風景:「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」
    森美術館(東京)2023年
    撮影:古川裕也
    画像提供:森美術館
    ※無断転載禁止

美しい人びと 松園からローランサンまで
会場:松岡美術館
会期:2月21日(火)~6月4日(日)
休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)、第1金曜10:00~19:00(入館は18:30まで)
https://www.matsuoka-museum.jp/contents/7542/

上村松園の格調高い美人画をはじめ、鏑木清方、下村観山、伊東深水ら人気の高い「美人画家」たちの作品とともに、江戸時代から昭和時代の日本の絵画と工芸、さらにフランスのローランサン、ヴァン・ドンゲンなど近代の西洋絵画にあらわされた、年齢や性別にとらわれない美しい人びとを描いた作品を楽しめる展覧会。
同時開催の「憧憬のペルシア」展では、魅惑的な館蔵ペルシア陶器が16年ぶりに一挙公開される。

  • マリー・ローランサン 《若い女》 1937年
    ※無断転載禁止

令和5年度初夏展 細川家の茶道具-千利休と細川三斎-
会場:永青文庫
会期:5月20日(土)~7月17日(月・祝)
休館日:月曜(7月17日は開館)
開館時間:10:00~16:30(入館は16:00まで)
http://www.eiseibunko.com/exhibition.html#2023shoka

わび茶の大成者・千利休(1522-1591)は細川家とも関わりが深く、初代藤孝(幽斎)より親交を結び、以降、細川家では茶の湯が嗜まれ、永青文庫には大名家伝来の様々な茶道具が所蔵されている。
本展では、千利休が所持していた「唐物尻膨茶入 利休尻ふくら」や「瓢花入 銘 顔回」をはじめ、利休と細川三斎ゆかりの名品を中心に、細川家に伝わる茶道具の数々を展覧。近現代の細川家四代(16代護立、17代護貞、当代護熙、護光)が手掛けた茶碗なども紹介し、代々継承されてきた茶の美意識に迫る。
あわせて、2021年に発見された、武将茶人・古田織部(1544-1615)から細川三斎に宛てた貴重な手紙を初公開するほか、今年は細川家にゆかりの深い沢庵宗彭(1573-1645)の生誕450年にあたることから、沢庵の墨蹟が特別に展示される。

  • 重要美術品  「唐物尻膨茶入 利休尻ふくら」
     南宋~元時代(13~14世紀)  永青文庫蔵
    ※無断転載禁止

熊谷守一美術館38周年展
会場:豊島区立熊谷守一美術館
会期:4月11日(火)~7月2日(日)
休館日:月曜
開館時間:10:30~17:30(入館は閉館の30分前まで)
http://kumagai-morikazu.jp/

身のまわりの生きものを愛し、晩年には鮮やかな色彩とはっきりした輪郭線が特徴的な独自の画風を展開した画家・熊谷守一(1980-1977)。
その熊谷守一が亡くなるまで45年間暮らした家(アトリエと庭)の跡地に建つのが、豊島区立熊谷守一美術館で、年間を通して常に熊谷守一作品約60点を鑑賞することができる。
1985年の開館から38周年を迎える本展では、愛知県美術館「木村定三コレクション」からの作品20点と、木村氏が2003年に熊谷守一美術館へ寄贈した3点の油彩画を含む収蔵作品とがあわせて展示される。

  • 《猫》1963(昭和 38)年、油彩、画布
    愛知県美術館「木村定三コレクション」
    ※無断転載禁止

生誕120年 大沢昌助展
会場:練馬区立美術館
住所:東京都練馬区貫井1-36-16
会期:4月29日(土・祝)~6月18日(日)
休館日:月曜
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
https://neribun.or.jp/museum.html

戦前、戦後を通し、ぶれることなく独自のスタイルを貫いた昭和を象徴する美術家・大沢昌助。
本展では生誕120年という記念の年にあたって、これまで紹介してきた作品に加え、作画の原点であるスケッチ類や三之助作品を含む新収蔵品、調査の中で新たに発見された作品、ことに1980~90年代にかけての晩年の抽象画を含めた約120点で大沢芸術の豊かさを多面的に紹介する。
また、大沢が描いた都内3ヶ所の壁画の映像の放映と原画の同時展示では、壁画のスケール感を実感できる。

  • 《笛を吹く童女》1978年 油彩、カンヴァス 個人蔵
    ※無断転載禁止

[館蔵]近代の日本画展
会場:五島美術館
住所:東京都世田谷区上野毛3-9-25
会期:5月13日(土)~6月18日(日)
休館日:月曜
開館時間:10:00~17:00(入館受付は16:30まで)
https://www.gotoh-museum.or.jp/

館蔵の近代日本画コレクションから、「人物表現」を中心に、横山大観、下村観山、川合玉堂、上村松園、鏑木清方、松岡映丘、安田靫彦、前田青邨など、明治から昭和にかけての近代日本を代表する画家の作品約40点を選び展観。特集展示として、館蔵の棟方志功やゆかりの人物の作品と宇野雪村コレクションの文房具も同時公開される。 また期間中には、事前予約制のギャラリートークやこども美術講座も開催される。

  • 上臈の図 上村松園筆 昭和12年(1937)頃作
    ※無断転載禁止

茨城

猪熊弦一郎展『いのくまさん』
会場:茨城県近代美術館
住所:茨城県水戸市千波町東久保666-1
会期:4月15日(土)~6月25日(日)
休館日:月曜
開館時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)
https://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/viewer/info.html?id=122

多彩な創作活動で知られる画家・猪熊弦一郎(1902-1993)。その作品の魅力を子どもたちにもわかりやすく紹介した絵本『いのくまさん』は、詩人・谷川俊太郎の軽妙な文章のもと、ページをめくるたびに猪熊作品の鮮やかな世界が広がる。本展は、この絵本をもとに構成した大人から子どもまで楽しめる展覧会となっている。
絵画作品に加え、自身が「対話彫刻」と名付けた針金などによる昆虫のようなオブジェや、猪熊がコレクションしたおもちゃ、そして40年にわたり描いた『小説新潮』の表紙絵などの様々な仕事を併せて紹介し、猪熊の多彩な魅力に迫る。

  • 猪熊弦一郎《飛ぶ日のよろこび》1993年
    丸亀市猪熊弦一郎現代美術館蔵
    ©公益財団法人ミモカ美術振興財団
    ※無断転載禁止

千葉

芸術家たちの南仏
会場:DIC川村記念美術館
住所:千葉県佐倉市坂戸631
会期:3月11日(土)~6月18日(日)
休館日:月曜
開館時間:9:30~17:00(最終入館は16:30)
https://kawamura-museum.dic.co.jp/art/exhibition-past/2023/nanfutsu/

20世紀フランスにおいて、南仏は制作の場、芸術家間の交流の場、あるいはその地域の職人と芸術家との協働の場となり、そこで生まれた作品は写実的な風景画にとどまらず、セザンヌに影響を受けた若い芸術家たちが展開したフォーヴィスムやキュビスムなど実験的な油彩画をはじめ、版画、彫刻、陶芸、映画、そして切り紙やタピスリーと多岐にわたる。また、晩年南仏を拠点とした芸術家たちは礼拝堂装飾や壁画など集大成ともいえるモニュメンタルな仕事も手がけた。
本展では、20世紀において芸術が展開した場としての南仏に注目し、その地で広がりをみせた交流や、表現あるいは技法について、国内の美術館などが所蔵する約30作家の作品と関連資料およそ150点を通して紹介。南仏で育まれたモダン・アートの多様性を俯瞰できる貴重な機会となっている。

  • キスリング 《風景、パリ-ニース間の汽車》1926年
    油彩、カンヴァス 80.7×100.2cm
    ポーラ美術館
    ※無断転載禁止

Let’s Travel! 絵の中を旅しよう!
会場:ホキ美術館
住所:千葉県千葉市緑区あすみが丘東3-15
会期:2022年11月18日(金)~2023年5月21日(日)
休館日:火曜(祝日の場合は翌平日)
開館時間:10:00~17:30(入館受付は17:00まで)
https://www.hoki-museum.info

日本初の写実絵画専門美術館として約500点の絵画を収蔵、常時約120点の作品を展示しているホキ美術館。
風景写実絵画をまとめて紹介する本展では、大畑稔浩、青木敏郎、森本草介、中西優多朗などの、国内のみならず世界の風景を切り取った至極の作品を展観。絵を通して世界中を旅しながら、画家たちの多彩な表現の魅力を楽しめる。

  • 青木敏郎「プロバンスの農家」1985年
    ※無断転載禁止

神奈川

開館10周年記念展 第1部 若冲と一村 ―時を越えてつながる―
会場:岡田美術館  →箱根MAPへ
住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1
会期:2022年12月25日(日)~2023年6月4日(日)
休館日:期間中無休
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
https://www.okada-museum.com/exhibition/

2023年秋に開館10周年を迎える岡田美術館では、これまでの展覧会においてとりわけ人気の高かった画家4人を選び、2人ずつ2部に分けて展覧会を開催する。
第1部では、近年、人気が急上昇した江戸時代の伊藤若冲と昭和時代の田中一村を取り上げる。 本展では、若冲が精力的に描いた30代末頃~40代の着色画と、一村の奄美大島在住時代の代表作、それぞれの墨絵、同じ種類の鳥を描いた絵など、2人の絵をさまざまに組み合わせて展示。若冲7件・一村7件の作品を中心に、関連画家の作品、伝統的な花鳥画の屏風絵などを併せた、約40件の多彩なラインナップで見せる。

  • 伊藤若冲「孔雀鳳凰図」(部分)江戸時代 宝暦5年(1755)頃
    重要美術品 岡田美術館蔵
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長野

神貴尋展「亜神の森」
会場:art cocoon みらい
住所:長野県千曲市土口378-1
会期:5月6日(土)~5月21日(日)
休館日:火・水曜
開館時間:13:00~19:00
https://www.artcocoon.com/

音楽と美術を行き来するアーティスト・神貴尋氏の個展。
神貴尋氏は、二胡奏者の父親から手ほどきを受けた二胡をはじめ、ケーナ等の演奏を行うと同時に、機械廃品のコラージュ作品や、手癖に任せて描くドローイングを発表。音楽と美術の領域をつなぐオリジナルな楽器制作も行っている。
本展では、内なる精霊のような「亜神」シリーズにスポットを当て、ギャラリーの向かいの神社の森もイメージとして借景しつつ、展示空間に亜神たちが棲まう森を出現させる。
会期中の5月6日と5月21日には、ジャズピアニスト・芳賀信顕氏とのライブも開催される。(ライブは要予約、5月6日は残席僅少)

  • Our Pulsing Phantom(remodeled) 2023,
    パネル、木、鹿の骨、廃品、塗料、絵具
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藤田嗣治 猫と少女の部屋
会場:軽井沢安東美術館  →軽井沢MAPへ
住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢東43-10
会期:3月3日(金)~9月12日(火)
休館日:水曜(祝日の場合は翌平日)
開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
https://www.musee-ando.com/

世界でも初めての藤田嗣治の作品だけを展示する私設美術館として、2022年10月にオープンした軽井沢安東美術館。
開館記念展に続く本展では、藤田がニューヨーク滞在中に描いた貴重な作品《猫の教室》(1949年)が初披露される。そのほか、藤田作品の代名詞でもある「乳白色の下地」の裸婦像、初期の貴重な風景画、レオナール・フジタとして生きた晩年に描かれた宗教画など、それぞれの時代ごとに藤田の画業を代表する、多彩で貴重な作品もあわせて、安東コレクションおよそ200点の中から約120点の作品を展示。藤田の代表作をじっくり鑑賞することができる。

  • 軽井沢安東美術館 展示室
    (中央)《猫の教室》(1949 油彩、キャンバス)
    (左)《パリの屋根の前の少女と猫》(1955 油彩、キャンバス)
    (右)《正面を向く猫》(1930 油彩、キャンバス)
    ※無断転載禁止




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