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東京アートニュース

 
東京アートニュース  
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「海老と熱帯魚」 昭和51年(1976)以前 絹本着色
田中一村記念美術館蔵 Ⓒ2024 Hiroshi Niiyama

田中一村展 奄美の光 魂の絵画
会場:東京都美術館 →上野MAPへ
会期:9月19日(木)~12月1日(日)
休室日:月曜(9月23日、10月14日、11月4日は開室)、9月24日、10月15日、11月5日
開室時間:9:30~17:30、金曜9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)
https://isson2024.exhn.jp/

世俗的な栄達とは無縁ななかで、全身全霊をかけて「描くこと」に取り組んだ画家・田中一村(1908-1977)の、神童と称された幼年期から、終焉の地である奄美大島で描かれた最晩年の作品まで、その全貌を紹介する大回顧展。
絵画作品を中心に、スケッチ・工芸品・資料を含めた250件を超える作品が展示され、奄美で描いた代表作《不喰芋と蘇鐵》、《アダンの海辺》をはじめ、未完の大作や近年発見された初公開作品も多数出品される。
現在の東京藝術大学に東山魁夷等と同級で入学したものの、2ヶ月で退学。その後は独学で自らの絵を模索し、「最後は東京で個展を開いて、絵の決着をつけたい」と述べていた一村ゆかりの地、上野での展覧会で、一村の真髄に迫り、「生きる糧」としての芸術の深みに触れたい。

「ずしの花」 昭和30年(1955) 絹本着色
田中一村記念美術館蔵 Ⓒ2024 Hiroshi Niiyama
※無断転載禁止

入場人数の制限や、入場券・日時指定券が必要な場合がありますので、お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。


東京

ハニワと土偶の近代
会場:東京国立近代美術館 → 皇居MAPへ
会期:10月1日(火) ~12月22日(日)
休館日:月曜(10月14日、11月4日は開館)、 10月15日、11月5日
開館時間:10:00~17:00 、金・土曜10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)
https://haniwadogu-kindai.jp/

美術を中心に、文化史の舞台に躍り出た「出土モチーフ」の系譜を、明治時代から現代にかけて追いかけつつ、ハニワや土器、土偶に向けられた視線の変遷を辿る展覧会。
絵画、彫刻、マンガまで、取り上げる時代とジャンルの幅広さが大きな特徴で、序章では「好古」と「考古」と「美術」が重なりあう場で描かれた出土遺物を紹介。その後の3章立てで明治から現代まで、出土遺物に注がれたまなざしをたどり、ハニワや土偶のイメージが大衆文化に波及される様を捉える。

  • 作家名/作品名:斎藤清《土偶(B)》
    制作年:1958年
    所蔵元:やないづ町立斎藤清美術館
    Ⓒクレジット:©Hisako Watanabe
    ※無断転載禁止

広重ブルー
会場:太田記念美術館 →原宿・表参道MAPへ
会期:10月5日(土)~12月8日(日)
 前期/10月5日(土)~11月4日(月・祝)
 後期/11月9日(土)~12月8日(日)
 ※前後期で全点展示替え
休館日:月曜(10月14日、11月4日は開館)、 10月15日、11月5日~11月8日(展示替えのため)
開館時間:10:30~17:30(入館は17:00まで)
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/

1830年頃から浮世絵に用いられたベロ藍)と呼ばれる青色の絵具。その美しさに触発され、様々な絵師がベロ藍を使って風景画を描いたが、歌川広重(1797~1858)もそのひとり。ベロ藍との出会いから風景画に開眼すると、人気絵師へと上り詰めた。
本展では、広重の風景画における最初のヒット作「東都名所」(「一幽斎がき東都名所」)から出世作である「東海道五拾三次之内」(保永堂版)、晩年の大作「名所江戸百景」シリーズまで、ベロ藍を用いた名作の数々を中心に紹介し、国内外で愛され続ける広重の青の魅力に迫る。

  • 歌川広重「名所江戸百景 猿わか町よるの景」(後期展示)
    ※無断転載禁止

挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展「はにわ」
会場:東京国立博物館 平成館 →上野MAPへ
会期:10月16日(水)~12月8日(日)
休館日:月曜(11月4日は開館)、11月5日は本展のみ開館
開館時間:9:30~17:00 、金・土曜9:30~20:00(入館は閉館の30分前まで)
https://haniwa820.exhibit.jp/

王の墓である古墳に立て並べられた素焼きの造形・埴輪。古墳時代の350年間、時代や地域ごとに個性豊かな埴輪が作られ、王をとりまく人々や当時の生活の様子を今に伝えている。
なかでも最高傑作といえる「埴輪 挂甲の武人」が国宝に指定されてから50周年を迎えることを記念して開催される本展は、全国各地から国宝18点を含む約120件の選りすぐりの至宝が集結する、埴輪の魅力が満載の展覧会となっている。
国内外の博物館・美術館に別々に所蔵されている計5体の「埴輪 挂甲の武人」が一堂に会するのは史上初。

  • ※無断転載禁止

北斎が紡ぐ平安のみやびー江戸に息づく王朝文学
会場:すみだ北斎美術館
会期:9月18日(水)~11月24日(日)
 前期/9月18日(水)~10月20日(日)
 後期/10月22日(火)~11月24日(日)
 ※前後期で一部展示替え
休館日:月曜(9月23日、10月14日、11月4日は開館)、9月24日、10月15日、11月5日
開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)
https://hokusai-museum.jp/HokusaiHeian/

平安時代の研究や古典の教育、出版の隆盛、書物流通などの背景から、宮廷の風俗や文学の絵画化が盛んになった江戸時代。
本展では、江戸時代の絵師・葛飾北斎と一門による平安時代や王朝文学を主題とした作品を展観し、彼らが抱いた平安時代のイメージ、王朝文学の世界観と、その広がりについて紹介。
4章立てで、江戸時代の「平安」像形成の背景がうかがえる作品や、江戸時代以降、平安朝の生活・文化や妖怪・怪異などの伝説がイメージ化され、広く流布していったことがわかる作品、王朝文学ゆかりの意匠が取り入れられている作品などを見ることができる。

  • 葛飾北斎「枕草子を読む娘」 すみだ北斎美術館蔵(前期)
    ※無断転載禁止

テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする
会場:東京ステーションギャラリー →東京MAPへ
会期:10月12日(土)~2025年1月5日(日)
休館日:月曜(10月14日、11月4日、12月23日は開館)、10月15日、11月5日、12月29日~2025年1月1日
開館時間:10:00~18:00 、金曜10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)
https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202410_conran.html

「Plain, Simple, Useful(無駄なくシンプルで機能的)」なデザインが生活の質を向上させると信じ、個人の生活空間から都市、社会までを広く視野に入れ、デザインによる変革に突き進んだサー・テレンス・コンラン(1931-2020)。
本展は、イギリスの生活文化に大きな変化をもたらし、デザインブームの火付け役にもなったコンランの人物像に迫る日本で初めての展覧会で、パターン・デザインした食器やテキスタイルなどの初期プロダクト、家具デザインのためのマケット、ショップやレストランのためのアイテム、発想の源でもあった愛用品、著書、写真、映像など300点以上の作品や資料に加え、彼から影響を受けた人々のインタビューから、様々なコンラン像を知ることができる。

  • コンランと彼がデザインした「コーン・チェア」、
    1952年撮影 、レイモンド・ウィリアムズ・エステート蔵
    Photo © Estate of Raymond Williams / Courtesy of the Conran family
    ※無断転載禁止

モネ 睡蓮のとき
会場:国立西洋美術館 →上野MAPへ
会期:10月5日(土)~2025年2月11日(火・祝)
休館日:月曜(10月14日、11月4日、1月13日、2月10日・11日は開館)、10月15日、11月5日、12月28日~1月1日、1月14日
開館時間:9:30~17:30、金・土曜9:30~21:00(入館は閉館の30分前まで)
https://www.ntv.co.jp/monet2024/

印象派を代表する画家のひとりであるクロード・モネ(1840-1926)の、晩年の制作に焦点をあてた展覧会。
多くの困難に直面したモネの晩年のなかで、彼の最たる創造の源となったのが、ジヴェルニーの自邸の庭に造られた睡蓮の池に、周囲の木々や空、光が一体となって映し出されるその水面だった。この主題を描いた大画面の絵画に囲まれる展示空間が、モネ晩年の最重要テーマとなった。
本展では、パリのマルモッタン・モネ美術館から、日本初公開作品7点を含む約50点が来日。様々な〈睡蓮〉の奥深い世界を紹介するとともに、モネ晩年の制作の核心に迫る。

  • クロード・モネ《睡蓮》1914-1917年頃 油彩/カンヴァス
    マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet
    ※無断転載禁止

【特別展】没後50年記念 福田平八郎×琳派
会場:山種美術館
会期:9月29日(日)~12月8日(日)
休館日:月曜(11月4日は開館)、11月5日
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
https://www.yamatane-museum.jp/exh/2024/FukudaHeihachiro.html

斬新な色と形を追求した日本画家・福田平八郎(1892-1974)の没後50年を記念し、平八郎の画業をたどる特別展。
大正期の傑作《牡丹》から絶筆とされる《彩秋遊鷽》(個人蔵)まで、優品の数々が一堂に展示されるので、時代ごとの表現の違いに注目したい。
また、平八郎に影響を与えた古典として琳派にも着目し、伝 俵屋宗達《槙楓図》、酒井抱一《秋草鶉図》【重要美術品】、鈴木其一《四季花鳥図》など、名品が勢揃いする。
※所蔵先表記のない作品は、すべて山種美術館蔵。

  • 福田平八郎《鮎》1940(昭和15)年 絹本・彩色 山種美術館
    ※無断転載禁止

再開館記念「不在」―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル
会場:三菱一号館美術館 →東京MAPへ皇居MAPへ
会期:11月23日(土)~2025年1月26日(日)
休館日:月曜(ただし、トークフリーデーの11月25日、12月30日と1月13日、1月20日は開館)、12月31日、1月1日
開館時間:10:00~18:00(祝日を除く金曜と会期最終週平日、第2水曜は20:00まで)
https://mimt.jp/ex/LS2024

三菱一号館美術館リニューアル・オープン最初の展覧会。
本展では、三菱一号館美術館のコレクション及び展覧会活動の核をなすアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864-1901)の作品を改めて展示し、フランスを代表する現代美術家ソフィ・カルとの協働を実現。
ソフィ・カルの多くの作品に通底する「不在」をテーマに、「時代の記録者」ロートレックの作品を、「不在」とその表裏一体の関係にある「存在」という視点から見直す試みがなされている。

  • アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《メイ・ミルトン》、
    1895年、リトグラフ/紙、三菱一号館美術館蔵
    ※無断転載禁止

カナレットとヴェネツィアの輝き
会場:SOMPO美術館
会期:10月12日(土)~12月28日(土)
休室日:月曜(11月4日は開館)
開室時間:10:00~18:00、金曜10:00~20:00(最終入場は閉館30分前まで)
https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2023/canaletto/

18世紀イタリアでカナレット(1697-1768)が確立した「ヴェドゥータ(景観画)」。 本展はカナレットの画業を紹介するとともに、ヴェドゥータ成立の歴史と展開を本格的に取り上げる日本初の展覧会となっている。
当時、グランド・ツアーでイタリアを訪れた英国の上流階級が旅の記念としてこぞって求めた、いわば「名所絵」であったカナレットのヴェドゥータを通じて、今も変わらぬ姿をとどめる世界遺産の街・ヴェネツィアを体感できる。
また、その伝統を継承し、ヴェネツィアの新たなイメージを開拓していった19世紀の画家たちの作品もあわせて紹介する。

  • 作家名/作品名:カナレット 《カナル・グランデのレガッタ》
    制作年:1730-1739年頃
    所蔵元:ボウズ美術館、ダラム
    クレジット:The Bowes Museum, Barnard Castle, Co. Durham, England
    ※無断転載禁止

ベル・エポック―美しき時代 パリに集った芸術家たち
ワイズマン&マイケル コレクションを中心に

会場:パナソニック汐留美術館 →新橋MAPへ
会期:10月5日(土)~12月15日(日)
休館日:水曜(12月11日は開館)
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
https://panasonic.co.jp/ew/museum/exhibition/24/241005/

「ベル・エポック」とは、19世紀末から1914年頃までのパリが芸術的にもっとも華やいだ時代のこと。
様々な芸術文化、科学が花開いたベル・エポック期を紹介する本展では、当時の絵画画や工芸だけでなく、舞台、音楽、文学、モードなど、多様な分野の貴重な作品の数々が並ぶ。
また、当時賑わいを見せた大小の劇場の演目を紹介するポスターも展示し、物理学者のマリー・キュリー、女流画家のシュザンヌ・ヴァラドン、舞台女優サラ・ベルナールといった、自身の才能を社会で発揮した女性たちもあわせて紹介する。

  • ジュール・シェレ 《ムーラン・ルージュ》 1889年
    デイヴィッド・E.ワイズマン&ジャクリーヌ・E.マイケル蔵
    © Christopher Fay
    ※無断転載禁止

ルイーズ・ブルジョワ展:
地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ

会場:森美術館 →六本木MAPへ
会期:9月25日(水)~2025年1月19日(日)
休館日:会期中無休
開館時間:10:00~22:00、火曜10:00~17:00、
10月23日は17:00まで、12月24日・12月31日は22:00まで(最終入館は閉館時間の30分前まで)
https://www.mori.art.museum/jp/

70年にわたるキャリアの中で、インスタレーション、彫刻、ドローイング、絵画など、さまざまなメディアを用いながら、男性と女性、受動と能動、具象と抽象、意識と無意識といった二項対立に潜む緊張関係を探求したアーティスト、ルイーズ・ブルジョワ(1911年パリ生まれ、2010年ニューヨークにて没)。
日本では27年ぶり、また国内最大規模の個展となる本展では、約100点もの作品群を、3章構成で紹介し、その活動の全貌に迫る。
特に、彼女が結婚を機にパリからニューヨークに渡った頃描かれた初期絵画作品には、その後数十年に渡って繰り返される重要なモチーフが登場し、近年世界的に高い関心を得ている。

  • ルイーズ・ブルジョワ
    《トピアリーIV》
    1999年
    撮影:Christopher Burke
    © The Easton Foundation/Licensed by JASPAR, Tokyo, and VAGA at Artists Rights Society (ARS), New York
    ※無断転載禁止

中国陶磁展 うわぐすりの1500年
会場:松岡美術館
会期:10月29日(火)~2025年2月9日(日)
休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)、12月28日~1月6日
開館時間:10:00~17:00、第1金曜10:00~19:00(最終入館は閉館の30分前)
https://www.matsuoka-museum.jp/contents/8836/

うわぐすり、すなわち釉薬は陶磁器表面を覆うガラス質の膜であり、陶磁器ならではの要素。長きにわたり続けられた、釉薬の性質や施し方によって様々に変化する美しさの追求は、中国陶磁の世界に大きな発展をもたらした。
本展では、後漢時代から明時代までのおよそ1500年間における、釉薬の美が詰まった名品約50点を展示。副葬品に使用された「緑釉」、多色をかけ分けたエキゾチックな「三彩」、洗練された佇まいを持つ「青磁」、失透質のブルーに紅斑が浮かぶ「澱青釉」など、多彩な表現の美の軌跡を辿る。
また、会期中は「伝統芸能の世界 ―能楽・歌舞伎・文楽―」が同時開催される。

  • 三彩大壺 唐時代
    ※無断転載禁止

早春展「細川家の日本陶磁―河井寬次郎と茶道具コレクション―」
会場:永青文庫
会期:2025年1月11日(土)~4月13日(日)
休館日:月曜(1月13日、2月24日は開館)、1月14日、2月25日
開館時間:10:00~16:30(最終入館は16:00)
https://www.eiseibunko.com/exhibition.html

永青文庫の設立者である16代の細川護立(1883~1970)が支援をした陶芸家・河井寬次郎(1890~1966)の作品約30点を展示し、初期から後期にかけての作風の変遷を辿るほか、細川家伝来の茶道具を特集する。
特に、熊本藩の御用窯であった八代焼は、河井寬次郎の作品とともに、約20年ぶりのお披露目となる。素地と異なる色の陶土を埋め込む象嵌技法が特徴の八代焼は必見だ。
また、特別展示として細川護熙・護光の作品も紹介されるので、細川家の日本陶磁コレクションの様々な魅力を堪能できる。

  • 河井寬次郎「三彩車馭文煙草筒」大正11年(1922)
    ※無断転載禁止

特別展 オタケ・インパクト
―越堂・竹坡・国観、尾竹三兄弟の日本画アナキズム―

会場:泉屋博古館東京 →六本木MAPへ
会期:10月19日(土)~12月15日(日)
休館日:月曜(11月4日は開館)、11月5日
開館時間:11:00~18:00、金曜11:00~19:00
https://sen-oku.or.jp/program/20241019_otakeimpact/

明治から昭和にかけて文部省美術展覧会をはじめとした様々な展覧会で成功を収め、まさに「展覧会の申し子」として活躍したが、実験的ともいえるラディカルな表現を試み、また時にエキセントリックな生き方を貫いた尾竹越堂(おたけ・えつどう1868~1931)、竹坡(ちくは1878~1936)、国観(こっかん1880~1945)の三兄弟を紹介する初めての展覧会。
知られざる尾竹三兄弟の革新性と魅力を、展覧会出品作を中心とした彼らの重要作からひもとき、新出資料や初公開作品も多数展示される。
美術史から零れ落ちた、規格外の日本画をじっくり鑑賞したい。

  • 尾竹国一(越堂)《役者見立 壇浦兜軍記・阿古屋琴セメの段》
    1891(明治24)年 富山市売薬資料館【後期展示】
    ※無断転載禁止

平安文学、いとをかし
―国宝「源氏物語関屋澪標図屏風」と王朝美のあゆみ

会場:静嘉堂@丸の内 →東京MAPへ皇居MAPへ
会期:11月16日(土)~2025年1月13日(月・祝)
 ※会期中一部展示替えあり
休館日:月曜(12月2日は開館)、12月28日~1月1日
開館時間:10:00~17:00、土曜10:00~18:00、第3水曜・11月20日・12月18日は10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)
https://www.seikado.or.jp/exhibition/next_exhibition/

平安文学は日本美術のなかでも重要なテーマとしてあり続け、時代を超えて数多くの作品に影響を与えている。
本展では、国宝 俵屋宗達「源氏物語関屋澪標図屏風」、国宝 「倭漢朗詠抄 太田切」をはじめ、国宝3件、重要文化財5件を含む平安文学を題材とした絵画や書の名品を展示。『源氏物語』を題材とした作品も特集し、特に土佐光起筆「紫式部図」は初公開となる。また、截金ガラス作家・山本茜の『源氏物語』シリーズも特別展示され、平安文学の魅力を存分に味わえる。

  • 「源氏物語蒔絵源氏箪笥」 江戸時代(18~19世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵
    ※無断転載禁止

グラン・パレ・イマーシブ 永遠のミュシャ
会場:ヒカリエホール(渋谷ヒカリエ9F) →渋谷MAPへ
会期:12月3日(火)~2025年1月19日(日)
休館日:12月19日、1月1日
開場時間:11:00~20:00、12月31日は11:00~18:00(最終入場は閉場の30分前まで)
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/24_mucha/

世界中のアートファンから注目を集めるグラン・パレ・イマーシブとミュシャ財団が、パリで2023年に開催したイマーシブ展覧会「Éternel Mucha」を日本向けにアレンジ。19世紀末から20世紀初頭にかけてパリで活躍した画家、アルフォンス・ミュシャ(1860–1939)が生涯にわたり創作した傑作を、高さ6mの高解像度プロジェクションを通してイマーシブならではの空間で堪能する、新感覚の没入体験型展覧会となっている。
迫力あるイマーシブ映像と音楽を中心に、ミュシャの人生、画業、後世への影響などを、学術的な視点と多彩な演出で紹介。これまでにない展覧会の楽しみ方ができる。

  • 会場イメージ
    ©2024 Mucha Trust-Grand Palais Immersif -Bunkamura
    ※無断転載禁止

ポケモン×工芸展 ― 美とわざの大発見 ―
会場:麻布台ヒルズ ギャラリー →六本木MAPへ
会期:11月1日(金)~2025年2月2日(日)
 前期/11月1日(金)~12月25日(水)
 後期/12月26日(木)~2025年2月2日(日)
 ※前期・後期にて展示替えあり
休館日:12月31日
開館時間:月曜~木曜・日曜10:00~19:00、金・土曜、祝前日10:00~20:00(最終入館は閉館の30分前まで)
https://www.azabudai-hills.com/azabudaihillsgallery/sp/kogei-pokemon-ex/

ポケモンと工芸が出会ったら、どんなかがく反応が起きるのか、という問いに人間国宝から若手まで20名のアーティストが本気で挑んだ展覧会。
ポケモンの姿かたちからしぐさ、気配までを呼び起こした作品や、進化や通信、旅の舞台、効果抜群のわざなどゲームの記憶をたどる作品。そして日常を彩る器、着物や帯留など粋な装いに溶け込んだポケモンたちなど、かけ算パワーで増幅した美とわざの発見が、会場のいたる所で楽しめる。
また、本展初となるコラボカフェも登場し、展覧会関連のトークイベントやワークショップも開催される。

  • 吉田泰一郎《 サンダース》《イーブイ》
    2022年 個人蔵
    ©吉田泰一郎 撮影:斎城卓
    ※無断転載禁止

追悼 野見山暁治 野っ原との契約
会場:練馬区立美術館
住所:東京都練馬区貫井1-36-16
会期:10月6日(日)~12月25日(水)
 前期/10月6日(日)~11月10日(日)
 後期/11月12日(火)~12月25日(水)
 ※前期・後期で展示替えあり
休館日:月曜
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
https://neribun.or.jp/museum.html

戦後の日本洋画界の第一人者として活躍し、練馬区にアトリエを構えていた野見山暁治。練馬区立美術館では、長年に渡り、野見山の作品の収集を続けてきた。
本展では、池袋モンパルナスで過ごした東京美術学校時代から、戦後の炭坑や骸骨といった具象的なイメージを描く時期を経てフランス留学にいたる「前期」と、帰国後、自然や身近な事物をモチーフに独自のイメージを展開させ、追究し続けた晩年までの「後期」に分けて展観。絶筆作品を含む油彩画や版画、ドローイングおよび関連資料等、前・後期を合わせた約80点を通じて、野見山の画業の軌跡を辿る。
また、野見山の暮らしと制作の拠点となった、練馬区と福岡県糸島市のアトリエにも焦点を当て、アトリエに残された制作の道具や愛用の品等を展示するとともに、アトリエでのインタビュー映像や新たに撮影した練馬と糸島のアトリエ内部を紹介する。

  • 《ある日》 1982年 油彩・キャンバス 練馬区立美術館蔵 後期展示
    ※無断転載禁止

寺山修司展 ―世田谷文学館コレクション展 2024年度後期―
会場:世田谷文学館
住所:東京都世田谷区南烏山1-10-10
会期:10月5日(土)~2025年3月30日(日)
 ※会期途中に整備休館あり
休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)、12月29日~1月3日、館内整備期間(3月10日~3月18日)
開館時間:10:00~18:00(展覧会入場、ミュージアムショップは17:30まで)
https://www.setabun.or.jp/collection_exhi/20241005_collection.html

表現活動の豊かな可能性を模索した寺山修司(1935~1983)は、30歳前後の1960年代後半に世田谷区下馬へ移り住み、演劇実験室「天井棧敷」を設立。長編小説や戯曲、評論など新たな執筆活動をしながら、演劇や映画といった芸術ジャンルへと移行していく、寺山にとって節目となる時期がこの世田谷時代だった。
寺山の生誕90年にあたり、これまで収蔵してきた関連コレクションを一堂に展示するのが、今回の展覧会で、自筆の書簡や「天井棧敷」に関する資料(原稿・台本・ポスター)など約150点の資料で、寺山修司の人物像とその活動を紹介する。

  • 渋谷に落成した天井棧敷館の前で(1969年)©テラヤマ・ワールド
    ※無断転載禁止


京都

美しい春画-北斎・歌麿、交歓の競艶-
会場:細見美術館 →祇園・清水寺・銀閣寺MAPへ
住所:京都府京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
会期:9月7日(土)~11月24日(日)
 前期/9月7日(土)~10月14日(月・祝)
 後期/10月16日(水)~11月24日(日)
休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
https://www.emuseum.or.jp/exhibition/ex086/index.html

人間の性愛を描いた絵画で、男女の姿がおおらかに、時にユーモアをもって描かれている春画は、明治時代以降、タブーとみなされ、秘すべきものとされるようになった。
しかし、2013~2014年にロンドンの大英博物館で「春画 日本美術の性とたのしみ」が開催され、春画の高い芸術性とユーモラスな発想が海外で高く評価されたことがきっかけとなり、日本でも再評価されるようになった。
本展では、1点ものの「肉筆春画」に焦点をあて、日本の美術館では初公開となる葛飾北斎の幻の名品「肉筆浪千鳥」や、喜多川歌麿の大作、さらには海外から里帰りを果たした作品を含む、精選された春画約70件が展示される貴重な機会となっている。

  • 葛飾北斎「肉筆浪千鳥」より(部分) 個人蔵【通期展示】
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