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東京アートニュース

 
東京アートニュース  
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《ヘクトルとアンドロマケ》 1970年 油彩・カンヴァス
ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団
© Fondazione Giorgio e Isa de Chirico, Roma  © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024

デ・キリコ展
会場:東京都美術館 →上野MAPへ
会期:4月27日(土)~8月29日(木)
休室日:月曜(5月6日、7月8日、8月12日は開室)、5月7日、7月9日~7月16日
開室時間:9:30~17:30、金曜9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)
https://dechirico.exhibit.jp/

イタリア人の両親のもと、ギリシャで生まれたジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)。1910年頃から、簡潔明瞭な構成で広場や室内を描きながらも、歪んだ遠近法、モティーフの脈絡のない配置、幻想的な雰囲気によって、日常の奥に潜む非日常を表した絵画を描き始め、後に「形而上絵画」と名付けた1910年代の作品は、サルバドール・ダリやルネ・マグリットといった後のシュルレアリスムの画家をはじめ、数多くの芸術家に衝撃を与えた。1919年以降は伝統的な絵画技法に興味を抱くようになり、古典絵画の様式へ回帰すると同時に、過去に描いた「形而上絵画」の再制作や、「新形而上絵画」と呼ばれる新たな作品も生み出し、90歳で亡くなるまで精力的に創作を続けた。
本展では、デ・キリコのおよそ70年にわたる画業を「イタリア広場」「形而上的室内」「マヌカン」などのテーマに分け、初期から晩年までの絵画を余すところなく紹介。彼の手掛けた彫刻や挿絵、さらには舞台衣装のデザインなども展示し、デ・キリコ芸術の全体像に迫る大回顧展となっている。

人《燃えつきた太陽のある形而上的室内》 1971年 油彩・カンヴァス
ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団
© Fondazione Giorgio e Isa de Chirico, Roma  © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024
※無断転載禁止

入場人数の制限や、入場券・日時指定券が必要な場合がありますので、お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。


東京

TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション
会場:東京国立近代美術館 → 皇居MAPへ
会期:5月21日(火)~8月25日(日) ※一部作品は展示替えあり
【巡回】大阪中之島美術館9月14日(土)~12月8日(日)
休館日:月曜(7月15日、8月12日は開館)、7月16日、8月13日
開館時間:10:00~17:00、金・土曜は10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)
https://art.nikkei.com/trio/

大都市の美術館として、豊かなモダンアートのコレクションを築いてきたパリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館。
本展では、そんな3館のコレクションから共通点のある作品でトリオを組み、構成するという、これまでにないユニークな展示がされている。
総勢110名の作家による、絵画、彫刻、版画、素描、写真、デザイン、映像など約150点の作品で34のトリオを組み、それをテーマやコンセプトに応じて7つの章に分けて紹介。20世紀初頭から現代までのモダンアートの新たな見方を提案し、その魅力を存分に感じさせてくれる。

  • アンドレ・ボーシャン《果物棚》
    1950年、大阪中之島美術館 (トリオ、テーマ<空想の庭>より)
    ※無断転載禁止

空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン
会場:東京ステーションギャラリー →東京MAPへ
会期:7月13日(土)~9月23日(月・振)
休館日:月曜(8月12日、9月16日、9月23日は開館)
開館時間:10:00~18:00、金曜10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで )
https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202407_folon.html

20世紀後半のベルギーを代表するアーティスト・ジャン=ミッシェル・フォロンの、日本で30年ぶりの大回顧展で、初期のドローイングから水彩画、版画、ポスター、そして晩年の立体作品まで約230点を紹介する。
美しい色彩とのびやかな線で描かれた作品には、抑圧や暴力、差別などに対する強いメッセージが込められており、作品のいたるところに登場する矢印は、見る者をあらゆる意味で惑わす。
「リトル・ハット・マン」に誘われ、フォロンの作品と対峙する旅に出かけよう。

  • 《無題》1968年頃 フォロン財団
    ©Fondation Folon, ADAGP/PARIS, 2024-2025
    ※無断転載禁止

内藤コレクション 写本 — いとも優雅なる中世の小宇宙
会場:国立西洋美術館 →上野MAPへ
会期:6月11日(火)~8月25日(日)
休館日:月曜、7月16日
※7月15日、8月12日、8月13日は開館
開館時間:9:30~17:30、金・土曜9:30~20:00(入館は閉館の30分前まで)
https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2024manuscript.html

数年間にわたる作品調査を経て開催される、国立西洋美術館初の大規模写本展。
印刷技術のなかった中世ヨーロッパにおいて、人々の信仰を支え、知の伝達を担う主要な媒体であった写本は、羊や子牛などの動物の皮を薄く加工して作った紙に人の手でテキストを筆写し、膨大な時間と労力をかけて制作され、なかには華やかな彩飾が施され、一級の美術作品になるものもあった。
本展では、国内美術館最大級の写本コレクションである「内藤コレクション」を中心に、国内の大学図書館の所蔵品も若干数加えた約150点を一堂に展示。聖書や詩編集、時祷書、聖歌集など中世に広く普及した写本の役割や装飾の特徴を展覧する。

  • カマルドリ会士シモーネ彩飾 《典礼用詩編集零葉》
    イタリア、フィレンツェ 1380年頃 彩色、インク、金/獣皮紙
    内藤コレクション(⾧沼基金)国立西洋美術館蔵
    ※無断転載禁止

石川九楊大全
会場:上野の森美術館 →上野MAPへ
会期:前期【古典篇】 遠くまで行くんだ:6月8日(土)~6月30日(日)
   後期【状況篇】 言葉は雨のように降りそそいだ:7月3日(水)~7月28日(日)
休館日:7月1日、7月2日 ※展示替えのため休館
開館時間:10:00~17:00(最終入館は16:30)
https://ishikawakyuyoh-taizen.com/

現代における書の美をひたすら追究し、言葉と格闘し続けてきた石川九楊の書作品2000点から厳選した約300点を、前期・後期ひと月ごとに全て掛け替える大規模連続展覧会。
6月開催の前期【古典篇】では、「歎異抄」「源氏物語」や「徒然草」、中国の「李賀」詩などの古典に取り組んだ作品、7月開催の後期【状況篇】では、現代作家や自作の詩文の言葉、時事的な作品を展覧する。
特に後期【状況篇】では、聖書の言葉を題材にした85mの大作「エロイエロイラマサバクタ二又は死篇」も展示される。

  • ※無断転載禁止

いきもの賞玩
会場:皇居三の丸尚蔵館
会期:7月9日(火)~9月1日(日)
 前期/7月9日(火)~8月4日(日)
 後期/8月6日(火)~9月1日(日)
休館日:月曜(8月12日は開館)、8月13日
開館時間:9:30~17:00、金・土曜は9:30~20:00(入館は閉館の30分前まで)
https://pr-shozokan.nich.go.jp/2024wildwonders/

大小さまざまな生き物を表した工芸品や絵画、書跡などを、皇室に伝えられた作品の中から紹介する展覧会。
書跡から昆虫や鳥を詠んだ詩や和歌、絵画から動物が描かれている場面の絵巻、数々の工芸品、各国から贈られたその国の伝統工芸品や、国を代表する作家による美術品などを通して、生き物の魅力を感じ取ることができる。
特に、伊藤若冲の国宝《動植綵絵》から公開される《芦鵞図》(前期)と《池辺群虫図》(後期)は、生き物の生命感を描写する超絶技法をじっくりと鑑賞したい。

  • ※無断転載禁止

栃木

大川美術館コレクションによる20世紀アートセレクション
― ピカソ、ベン・シャーンからポップ・アートまで

会場:宇都宮美術館
住所:栃木県宇都宮市長岡町1077
会期:6月9日(日)~8月18日(日)
休館日:月曜(7月15日、8月12日は開館)、7月16日、8月13日
開館時間:9:30~17:00(最終入場は16:30)
http://u-moa.jp/exhibition/exhibition2.html

自らを「サラリーマン・コレクター」と称した大川栄二氏は、週刊誌の表紙絵を蒐集することから芸術の虜になり、以降約40年にわたり国内外の美術品を蒐集し、大川美術館の礎となるコレクションを形成した。
本展では、大川美術館(群馬県桐生市)が所蔵する20世紀アートのコレクションから、モーリス・ユトリロ、パブロ・ピカソ、ベン・シャーン、アンディ・ウォーホルらの逸品を厳選して展示。キュビスム、シュルレアリスム、ポップ・アートといった20世紀を代表する潮流の作品群を紹介し、20世紀に誕生した芸術の多彩な表現を辿る。

  • モーリス・ユトリロ《花》1940年
    ※無断転載禁止

群馬

日本のまんなかでアートをさけんでみる
会場:原美術館 ARC
住所:群⾺県渋川市⾦2855-1
会期:3月16日(土)~9月8日(日)
休館日:木曜(5月2日は開館、8月を除く)
開館時間:9:30~16:30(入場は16:00まで)
https://www.haramuseum.or.jp/jp/arc/exhibition/1555/

現代美術と東洋古美術の収蔵品展を主軸としている原美術館ARCでは、毎年、ここから発信する意味や意義を考慮したテーマの展覧会を開催している。2024年春夏季は、「日本のまんなかでアートをさけんでみる」と題し、主に原美術館コレクションと原六郎コレクションから厳選した作品を展示する。
なかでも、原美術館とハラ ミュージアム アークをモチーフに制作された佐藤時啓「光-呼吸」全12作品は大きな見どころで、ほかにもアーティストとの交流と信頼関係を礎に収蔵された作品の数々を展覧する。
豊かな自然とその移ろいとともにある、時間芸術のような原美術館ARCでのアート体験を楽しみたい。

  • 佐藤時啓「光―呼吸 Harabi#2」2020年 ピグメンプリント
    (c)Tokihiro Sato
    ※無断転載禁止


神奈川

ザ・キャビンカンパニー 大絵本美術展〈童堂賛歌〉
会場:平塚市美術館
住所:神奈川県平塚市西八幡1丁目3-3
会期:7月6日(土)~9月1日(日)
休館日:月曜(8月12日は開館)、8月13日
開館時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)
https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/20162006_00038.html

大分県由布市の廃校をアトリエにし、絵本・立体造形・アニメーションなど様々な作品を生み出し、国内外で発表している阿部健太朗(1989- )と吉岡紗希(1988- )による二人組のアーティスト「ザ・キャビンカンパニー」の結成15周年を機に開催する、初の大規模個展。
活動初期から現在までの絵本原画400点に加え、立体造形、映像作品などを一堂に紹介する。 会場は7つのテーマの部屋で構成され、まるで空間が大きな1 冊の本になったようなしかけが満載。幅広い世代が五感で楽しめる内容になっている。

  • ザ・キャビンカンパニー『ポケモンのしま』原画 2020年 作家蔵
    ※無断転載禁止

彫刻の森美術館 開館55周年記念 舟越桂 森へ行く日
会場:彫刻の森美術館  →箱根MAPへ
住所:神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1121
会期:7月26日(金)~11月4日(月・振)
休館日:年中無休
開館時間:9:00~17:00(⼊館は閉館の30分前まで)
https://www.hakone-oam.or.jp/specials/2024/katsurafunakoshi/

遠くを見つめるまなざしを持った静かな佇まいの人物像で知られる彫刻家 舟越桂の展覧会。 4つの展示室を通して、生涯を通じて人間とは何かを問い続けた作品の変遷と、その創作の源となる視線に迫る。
舟越桂が家族のために木っ端で制作したおもちゃを集め、一冊の絵本のような作品集に仕上げた『おもちゃのいいわけ』が、本展を記念して復刊され、展示室4では「『おもちゃのいいわけ』のための部屋」として、1997年出版時の作品5点と新たに掲載される作品などが展示される。

  • 《樹の⽔の⾳》2019年
    楠に彩⾊、⼤理⽯
    西村画廊蔵
    Photo: 今井智己
    © Katsura Funakoshi Courtesy of Nishimura Gallery
    ※無断転載禁止

山梨

平山郁夫 ―仏教伝来と旅の軌跡
会場:平山郁夫シルクロード美術館
住所:山梨県北杜市長坂町小荒間2000-6
会期:3月23日(土)~9月9日(日)
休館日:会期中無休
開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
https://www.silkroad-museum.jp/category/future_events

開館20周年を記念して、平山郁夫の画業の起点となった《仏教伝来》(1959年)やその翌年に発表した《天山南路 夜》(1960年)などの初期作、釈迦の生涯を描いた「仏伝シリーズ」や、日本文化の源流を求めて旅したシルクロード各地を題材とした作品や制作に関連する資料を展示。
佐久市立近代美術館、平山郁夫美術館の特別協力のもと、若き日の平山郁夫の創作を振り返りながら、多彩な平山郁夫の絵画世界を「仏の道をもとめて」「シルクロードへの旅」「日本の風景を描く」「《仏教伝来》への道」の4つの章に筋立てて紹介する。

  • 《仏教伝来》 1959年 佐久市立近代美術館
    ※無断転載禁止

京都

京都市美術館開館90周年記念展「村上隆 もののけ 京都」
会場:京都市京セラ美術館 新館 東⼭キューブ →祇園・清水寺・銀閣寺MAPへ
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
会期:2⽉3日(土)~9⽉1⽇(⽇)
休館日:⽉曜(祝⽇の場合は開館)
開館時間:10:00~18:00(最終⼊場は17:30)
https://takashimurakami-kyoto.exhibit.jp/

現代美術の最前線で活躍する村上隆(1962年⽣まれ)の、国内では約8年ぶりの⼤規模個展。
村上が活動初期から深い関⼼を寄せてきたここ京都を舞台に、⼤作《洛中洛外図 岩佐⼜兵衛rip》や《雲⿓⾚変図》など、江⼾時代に京都を中⼼に活躍した絵師たちの代表作を村上が独⾃に解釈・引⽤し、再構築した新作、国内初公開作品約170点が複数のセクションで展示され、京都に正⾯から対峙して創り出した「新・村上ワールド」が展開されている。

  • 《尾形光琳の花》(参考画像)
    Ogata Kōrin's Flowers (Reference image) 2023年
    Ⓒ2023 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd.All Rights Reserved.
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大阪

あべのハルカス美術館開館10周年記念 広重 ―摺(すり)の極(きわみ)―
会場:あべのハルカス美術館
住所:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16F
会期:7月6日(土)~9月1日(日)
 前期/7月6日(土)~ 8月4日(日)
 後期/8月6日(火)~ 9月1日(日)
休館日:8月5日(月)
開館時間:火曜~金曜10:00~20:00、月・土・日曜、祝日10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで )
https://www.aham.jp/

北斎とともに浮世絵版画の世界に風景画と花鳥画のジャンルを確立した広重の、初期から晩年までの画業を総覧する展覧会で、風景画を中心に、摺り・保存状態ともに極上の作品が展示される。
三大揃物の「東海道五拾三次(保永堂版)」「木曾海道六拾九次」「名所江戸百景」各シリーズの代表作が一堂に会し、代表的揃物の「本朝名所」、「東都名所(一幽斎がき)」、「近江八景」、「京都名所」、「浪花名所図会」、「江戸近郊八景」、「東都八景(扇面)」の全作品を前期、または後期にそれぞれ分けて展示。
広重作品の素晴らしさを、改めて実感できる。

  • [前期展示]「名所江戸百景 深川洲崎十万坪」
    大判錦絵ジョルジュ・レスコヴィッチ氏蔵
    ©Fundacja Jerzego Leskowicza ©Michal Grychowski (AMG)
    ※無断転載禁止




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