京都平安京を 20230329嵐山 造作していく時、渡来系の豪族秦氏が果たした役割は大きい。土木や養蚕の技術をもつ氏族で、葛野(いまの嵯峨野を中心にした郡)を地盤に盛んに殖産した。松尾大社や伏見稲荷大社を創設したことでも知られ、嵯峨野の太秦(うずまさ)という地名にその力の大きさが現れている。平安遷都の頃、嵯峨野が山城国の中心の1つだったこともわかる。現在の嵯峨野は嵐山、桂川、天龍寺を核にして小倉山山麓の古刹群が人気の観光地になっている。