京都 祇園祭
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祇園祭は京都の四条通の南北をメインステージとして、毎年7月1日から31日までぶっ通しで行われる祭で、厄を払い病気の退散を祈る。その行事は多彩だが、大きくは2つの流れがある。1つは、八坂神社の3基の神輿が四条通御旅所まで「渡御」することにまつわる行事。もう1つは、京都の町衆によって凛々しく華やかに行われる「山鉾と花傘」の巡行行事だ。「神輿渡御」は10日から、「山鉾と花傘」は1日から始まるが、ピークは17日と24日。17日は午前中、33基中23基の「山鉾」が中心街を巡行し京都の町は湧きに湧く。そして、夕方の神輿の巡行、御旅所前の練りで熱気は最高潮に達する。24日は11基の山鉾と花街の綺麗どころが先導する花傘が繁華街を巡行し旅人も一緒に熱狂する。祇園祭は、茅の輪をくぐりその年の夏を無事に過ごせることを祈る、31日の疫神社夏越祭で1ヶ月の祭を終了する。
山鉾 鷹山が約200年ぶりに復活
応仁の乱(1467年勃発)以前から曳かれていた山鉾。だが、天明(1788年)の大火と文政13年(1830年)の大地震で大破。幕末の蛤御門の変(1864年)で山鉾鷹山はその大部分が焼失した。
その後、残った3体の人形をもとに居祭をしつづけ、山鉾復活を目指してきた。そして2022年ついに、念願をかなえ山鉾の巡行を始めた。
この結果、7月24日、後祭の山鉾の数は10基から11基になり今年2023年も京の町を巡行する。※7月17日の前祭ではこれまで通り23基の山鉾が巡行する。
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