京都 上賀茂神社・下鴨神社
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開けっぴろげで心地よい雰囲気がある賀茂氏の神社
下鴨神社、上賀茂神社は神話時代までさかのぼる、日本の中でも最も歴史のある神社の1つであるという。
話をすこしはしょって言うと、上賀茂神社の祭神は賀茂別雷命(かもわけいかづちのみこと)、その母(玉依姫命)と祖父(賀茂建角身命)を祀っているのが下鴨神社、である。2つの神社は賀茂氏の神社であり大和朝廷を支えてきた。毎年、5月15日に行われる葵祭は朝廷から勅使を迎えて行われる。
上賀茂神社は照葉樹の茂る山を背に賀茂川の流れに沿って建っている。一の鳥居を入ると広い庭になっており、庭には大きく見事な枝垂れ桜がぽつんとある。奥に進んでいくと白馬がおり本殿がある。充分に厳かな雰囲気をもつ大神宮だが、夏の間、庭内を流れる小川で子供を泳がせていたりして、全体に開けっぴろげで心地よい雰囲気がある。
一の鳥居を出て右、そして左、桜並木がつづく加茂川土手を南に下る途中、御園橋あたりから「五山送り火の1つ、舟形」が見える。そして、北大路橋あたりからは「大文字」も見える。秘かに「おー」っと叫ぶだろうと思う。
やがて出雲路橋を左折すると下鴨神社。静かで穏やかな感じのする神社で、参拝する人もわいわいと自然に振舞い、お参りをしている。神話時代の神様は取ってつけたような飾りを嫌っておられるようである。
(写真は上賀茂神社一の鳥居と糺の森)
美味しいというより「下鴨神社に来たらみたらし団子」というように、まるで習わしのようになっているお団子。店先に桜が咲く頃、糺の森が紅く染まる頃、この店の団子は懐かしく思われる。
明治28年の平安神宮創建時から続く行事で、京都三大祭りのひとつ。メインは時代風俗行列。山国隊の奏する笛、太鼓の音色を先頭に、明治維新から江戸、安土桃山、南北朝、鎌倉、平安遷都までの時代を遡り、約2000名、およそ2kmにわたる行列が続く。
■時代祭:毎年10月22日