辻回しの時左に傾く長刀鉾
京都・祇園祭りは八坂神社の祭礼で、毎年7月1日から31日まで行われる。
主な行事は10日の神輿洗式、17日の神幸祭と前祭23基の山鉾巡行、24日の還幸祭と後祭11基の山鉾巡行だ。
清められた神輿三基が渡御している17日からの7日間に四条御旅所を無言詣すると願いが叶うという神様との裏取引のような行事もある。
山鉾が巡行する2時間20分の「興奮」の要旨
前祭 7月17日、四条烏丸を9:00に出発。23の山鉾が長刀鉾を先頭に華やかに巡行する
後祭 7月24日、御池烏丸を9:30に出発。11の山鉾が橋弁慶山を先頭に厳かに巡行する
別紙「祇園祭MAP」の巡行ルートを参照!
観覧のお勧めスポットは前祭のスタート後祭のゴールになる四条烏丸と四条通りの巡行、四条河原町と四条御池の辻回し、御池通りの巡行だろう。
山鉾はそれぞれの町固有の物語を映し出している。思い思いのデザインと工夫を凝らした造形は洗練されているとは言い難いがそこに京都らしさを嗅ぎ出す楽しみがあるようである。
画像は河原町御池での辻回し。左折して御池通に出ようとして左に傾く長刀鉾、遠心力が働いていない。
祇園御霊会が始まり
祇園祭りは869年に起源があると言われ、2019年に1150周年祭が行われている。
蒸し暑い夏の都で流行った疫病退治のため祇園社現在の八坂神社が祈祷した祇園御霊会が始まりらしい。
その後祇園信仰は日本全国に広まり現在では200を超える祇園祭りが行われている。
博多山笠、飛騨高山曳山祭りを代表例として小倉祇園祭、能登キリコ祭り、豊橋、滋賀長浜、成田など祇園祭りは各地で疫病退散を願う。