東京 上野
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蓮の花の話
仏さまが蓮の花の上にいらっしゃる絵や彫刻がお寺の多くにある。
蓮が泥の中に根をはりそこから茎をすっくと伸ばして美しい花を咲かせる様を清浄に生きなさいと喩えたお釈迦様の教えに発するという。わかり易い話である。目の当たりに蓮花を見ているとなるほどと感心する。
不忍池の蓮はきれいなピンクの花を咲かせている。
西郷とツン
1873年(明治6年)征韓論をめぐる政争に敗れた西郷は下野、失意のうちに薩摩に帰った。
討幕の折、辛苦をともにした盟友大久保利通と袂を分かつのはこの時である。「せごドンは大事な時になるといなくなる」と大久保が嘆いたといわれている。
薩摩の山々に登り湯治とうさぎ狩りに明け暮れていたという西郷が何を考えていたのかわからない。が、1877年(明治10年)、桐野利秋らが担ぐ神輿になる。西南戦争が突入したのである。
薩摩の方々の山で猟をするため西郷は多くの犬を飼っていたがある時、人から勧められさらに一頭、うさぎ狩りのうまい薩摩犬を手に入れたという。愛犬となるツンである。
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上野の森の文化施設
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