東京 上野
田中一村展 奄美の光 魂の絵画
東京都美術館
世俗的な栄達とは無縁ななかで、全身全霊をかけて「描くこと」に取り組んだ画家・田中一村(1908-1977)の、神童と称された幼年期から、終焉の地である奄美大島で描かれた最晩年の作品まで、その全貌を紹介する大回顧展。
東京都美術館で、2024年9月19日(木)から12月1日(日)まで開催
西郷とツン 1873年(明治6年)征韓論をめぐる政争に敗れた西郷は下野、失意のうちに薩摩に帰った。 討幕の折、辛苦をともにした盟友大久保利通と袂を分かつのはこの時である。「せごドンは大事な時になるといなくなる」と大久保が嘆いたといわれている。 薩摩の山々に登り湯治とうさぎ狩りに明け暮れていたという西郷が何を考えていたのかわからない。が、1877年(明治10年)、桐野利秋らが担ぐ神輿になる。西南戦争が突入したのである。 薩摩の方々の山で猟をするため西郷は多くの犬を飼っていたがある時、人から勧められさらに一頭、うさぎ狩りのうまい薩摩犬を手に入れたという。愛犬となるツンである。 |