東京 上野
ハスの花の咲く不忍池
6月の下旬になるとハスの花が咲く不忍池。緑の海に見え隠れするピンクのハスは愛らしい
みどり輝く不忍池
4月の下旬から新芽が出始めたハス。5月の中ごろから緑の葉が水面を覆い始め風が吹くと海のようにうねる。
6月も中旬になると花芽がでて下旬にはピンクの花が咲く。
大きくうねる緑の海にピンクの花がたゆたう様は美しく見ていて飽きない。
西郷隆盛と愛犬ツン
「上野の山」は江戸時代が終るころ、戦場になった。徳川氏を守り続けたい勢力がこの山にこもり戦った。激戦だったらしいが、勝海舟らはここで戦った武士や町人をなかば見殺しにした。そのことで江戸の町に溜まっていた戦闘エネルギーを消してしまおうとした。
一時的にエネルギーはしぼんだようで江戸は無血開城となった。江戸は焼けずにすんだ。
戦いに勝った側の一番偉い人(大将)だった西郷さんはその後、なにごとかわからないがエネルギーをうちに持ったまま鬱勃としていた。その後、戊辰戦争に勝ち、明治政府を成立させた。時代は一新された。
しかし、身分と武器を取り上げられた人々が町に溢れた。彼らはその仕組みに組せず新しいエネルギーになっていった。
そのエネルギーはやがて自然発生的に噴き出し無秩序なままに動乱になった。新撰組による騒動もその一つだろう。
西郷さんは不満の治まらない人々の側に回りその象徴として神輿に乗った。広い九州を一周するように逃げ回った末、薩摩に帰り首をさしだした。
西郷さんはいつもここにいる。愛犬ツンをつれている。
上野のお山は森になり公園になった。日本を代表する博物館、科学館、美術館が人々を楽しませている。パンダもいる。西郷さんは南の崖の上に立ち、東京を見ている。