東京 上野
西郷隆盛と愛犬ツン
「上野の山」は江戸時代が終るころ、戦場になった。徳川氏を守り続けたい勢力がこの山にこもり戦った。激戦だったらしいが、勝海舟らはここで戦った武士や町人をなかば見殺しにした。そのことで江戸の町に溜まっていた戦闘エネルギーを消してしまおうとした。
一時的にエネルギーはしぼんだようで江戸は無血開城となった。江戸は焼けずにすんだ。
戦いに勝った側の一番偉い人(大将)だった西郷さんはその後、なにごとかわからないがエネルギーをうちに持ったまま鬱勃としていた。その後、戊辰戦争に勝ち、明治政府を成立させた。時代は一新された。
しかし、身分と武器を取り上げられた人々が町に溢れた。彼らはその仕組みに組せず新しいエネルギーになっていった。
そのエネルギーはやがて自然発生的に噴き出し無秩序なままに動乱になった。新撰組による騒動もその一つだろう。
西郷さんは不満の治まらない人々の側に回りその象徴として神輿に乗った。広い九州を一周するように逃げ回った末、薩摩に帰り首をさしだした。
西郷さんはいつもここにいる。愛犬ツンをつれている。
上野のお山は森になり公園になった。日本を代表する博物館、科学館、美術館が人々を楽しませている。パンダもいる。西郷さんは南の崖の上に立ち、東京を見ている。
不忍池
2024年4月26日、不忍池のハスは新芽を出したところだった。
桜が開花するころの気候がすこし可笑しかった東京で、この新芽が平年並みなのかどうか。新芽は茎を伸ばし大きな緑の葉を繁らせ淡いピンク色の花を咲かせる。
6月になったころであろうか。
上野の森の新芽どき
西郷さんを横から見た |
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恩賜上野動物園 開館時間:9:30~17:00 |